okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

追悼ジョナサン・デミ 『ストップ・メイキング・センス』〈スタンディング強制上映〉 感想

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『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミがメガホンを撮ったライブ映画の名作『ストップ・メイキング・センス』。

2017年4月26日に73歳で亡くなったデミ監督を偲んで、池袋は新文芸坐にて、2日間に渡って『ストップ・メイキング・センス』の追悼上映が行われるという。

1日目は「オール・シッティング上映」(通常の着席上映)で、2日目は拍手・歓声・合唱可能な「スタンディング強制上映」という物騒な企画だが、あえてスタンディング強制上映に参加してみることにした。

 

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トーキング・ヘッズが大好きで、高校時代に『ストップ・メイキング・センス』(もちろんアナログレコード)をダビングしたカセットテープを、それこそテープが擦り切れるほど聴いたものだが、まさか現代の映画館で、しかも強制スタンディングで鑑賞することになろうとは!

それにしてもいくら名作とはいえ、そしていくら東京だからって、スタンディングで『ストップ・メイキング・センス』を観たいという奇特な人間なんているのだろうか?
チケットぴあで事前購入した入場券の整理番号が35番台だったので、少なくとも30人は観客が来るんだろうな。

 

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さて新文芸坐。

池袋駅東口から徒歩5分ほど、アニメイト本店の近く。初めての映画館だが、マルハンが新装した外観はキレイで、館内もキレイだった。

しかし、館内に入って驚いた!

どうせ自分と同年代の40代か50代のオッサンが30人程度しかいないと思っていたら、既に老若男女が入り乱れての大行列!もちろん劇場内も、ほぼ満員状態だった。

なお上映前に、新文芸坐のスタッフの方(花俟良王さんと思われる)の解説があったのだが、「昨夜のオール・シッティング上映では、上映中お客様の手がウズウズしており、正直、昨夜のお客様は可哀相だと思った。この映画を観るならやっぱりスタンディング!」とのことで、こちらのテンションもいや増した。

 

そして上映開始。

1曲目の『サイコ・キラー』からお客さんのテンションはめちゃくちゃ高くて、合唱、歓声、拍手しまくり。あらかじめアルコール注入済みだった自分も、ありえないくらいテンションが上がって、結局ラストまで一度も座ることなく唄い続けた。

おそらく観客の中で一番大声を張り上げて、かつオーバーアクションだったという自覚がある。

結局ラストまで殆どのお客さんが立ちっぱなし、かつ最後までアゲアゲ状態で、エンド・クレジットが終わってもアンコールの拍手をしそうな勢いだった。

 

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それにしても「大声でトーキング・ヘッズの楽曲を思うさま唄う」行為がこれほど気持ちいいとは!10年分くらいのストレスが解消された感じ!

しかし鑑賞後、「もう、声がデカ過ぎて死ぬほど迷惑だった!」と妻に言われた。申し訳なかった。

 

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『猫は、うれしかったことしか覚えていない』出版記念イベント in SEE MORE GLASS(シーモアグラス)

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絵本の読める小さな喫茶店「SEE MORE GLASS(シーモアグラス)」で開催されている、石黒由紀子さんの新刊『猫は、うれしかったことしか覚えていない』出版記念イベントに行ってきました。

 

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こちらには初めて伺ったのですが、若者でごった返している原宿の喧騒がウソかと思えるほど静かな場所にある素敵な喫茶店。

 

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知る人ぞ知る有名店だそうで、おしゃれな店内では熱心に絵本を読みふけるお客さんであふれてました。

 

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オーナーの坂本織衣さんも独特の雰囲気のある優しい方で、原宿に立ち寄ったらまた訪れたいお店。

 

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店内には、本書のイラストを描かれたミロコマチコさんの原画が展示されてます。

 

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また、著者とミロコマチコさんのサイン入り本も置かれてますが、数に限りがあるそうなので欲しい方は急いだほうがいいです。

 

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こんなにかわいいサインなので、SEE MORE GLASSに素早く駆けつけるのが吉でしょう。

 

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なお当日は著者の石黒由紀子さんも在廊(在店?)されてましたが、イベント期間中はしばしばお店に来られることもあるそうです。詳細はSEE MORE GLASSのフェイスブックやツイッターなどで。

 

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さて本書ですが、石黒家の愛猫「コウハイ」や、石黒さんの知人や友人宅のネコちゃん達のエピソードが綴られています。
ワンちゃんと違って、気まぐれで一筋縄ではいかないネコとの暮らしの中での気づきや、飼い始めの頃のご苦労などが書かれていて、あたかも自分がネコを飼っているような気分になる。
読んでいてホッコりするのですが、なぜかちょっと泣けてしまうような素敵な本です。

 

コウハイ君には何度か会ったことがあります。
文字通りコウハイの先輩格である柴犬のセンパイちゃん、もの凄くかわいくて、石黒宅に伺うと玄関先に飛び出してきてめちゃくちゃハイテンションで迎えてくれて、「おー!俺たちのことがそんなに好きなのかー!」と嬉しくなるのですが、ひとたび家の中にお邪魔すると、さっきのハイテンションがウソだったかのように、静かに定位置に鎮座ましまして、「えー!俺たちのことが好きなんじゃなかったのかー!」くらい大人しくなる。
それでも恐る恐る触ろうとしても、嫌な顔ひとつせず応対してくれます。これぞ神対応!


対するコウハイですが、遠いところ(棚の上とか)からこちらをチラっとだけ眺めて「フン、なんか来たな。」くらいの態度。いかにもネコらしい塩対応。

しかし本書の、日常のコウハイがみせる意外な行動などを読むと、えー、あの不愛想なコウハイが家族にはこんなかわいい仕草もみせるのか!と、ちょっと嫉妬してしまうのですが、しかし本書での、石黒さんが家をあけるため友人宅にコウハイを預けて翌日お迎えにいったら、嬉しくて飛びついてくるかと思いきや、「あんた誰?」くらいな冷たい態度だったというエピソードには、思わず胸がすきました。

 

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我々夫婦もワンちゃんやネコちゃんは好きで、ツイッターで流れる可愛いネコ動画や画像とかはついつい見入ってしまうのですが、じゃ実際に飼おうか、とまでは思いません。
本書を読んでもわかりますが、ネコちゃんと暮らすことってやっぱり大変なことで、大げさかもですが、それなりの責任感と「覚悟」が必要。
可愛い!という一時の感情で飼い始めて、結局は捨てたり手放すくらいだったら、本書を読んで、ネコちゃんと一緒に暮らす気分になるだけのほうがお互いハッピーなんだな、と、改めて思ったのでした。

 

SEE MORE GLASS での出版記念イベントは、今月の7月30日までだそうです。
とにかく、サイン本が欲しい方はお急ぎください!

 

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さんぽ、しあわせ。東京ゆるゆる街ある記

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