okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展』at 東京ドームシティGallery AaMo(ギャラリー アーモ)

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東京ドームシティの「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」で開催されている、『櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展』に行ってきた。

 

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実は、「アウトサイダー・アート」なるものが何かも知らなかった。

アートに「インサイド」も「アウトサイド」もなく、単に頭がおかしい人(いい意味で)が、溢れる創作意欲を抑えることができずに生み出されたアウトプットがアート作品だと思っていたが、あえて「アウトサイダー・アート」とした場合、「西洋の芸術の伝統的な訓練を受けていない人が制作した作品」という定義があるそうだ。

確かに、こちらの展示会では、街中の小奇麗な美術館やオシャレなギャラリーでは展示されないような、剥き出しの野性味あふれる作品で溢れていた。

 

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本展主宰の櫛野展正(くしの のぶまさ)さんは、日本でも唯一のアウトサイダー・アートのキュレーターで、過去にも多くのアウトサイザー・アート展を開催し、広島に「クシノテラス」というアートスペースまで設立して、市井に埋もれているパワフルで素晴らしい才能を持ったアーティストの作品を世の中に紹介されているそうだ。

なお当日(5月1日)は、櫛野さんがギャラリートークをされていたタイミングに立ち会えたので、作品解説を聴くことができた。

 

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18歳未満禁止のコーナーもあり(こちらの18禁暖簾のイラストは櫛野さんご本人が描かれたそう)、そもそも本展に来ようと思ったのは、こちらの18禁コーナーに展示されている塙興子さんとマキエマキさんの作品を鑑賞したかったため。

 

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マキエマキさんは、板橋にある小さなギャラリー「カフェ百日紅」で何度か作品を鑑賞したが、昨年『第5回 東京女子エロ画祭』でグランプリを受賞され、個展なども数多く開催されて今やすっかりメジャーな存在になってしまった。

 

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マキエさんの作品のなかでも、このドカベンのケツバットが大好き。
本職は写真家であるマキエさんのプロの撮影技術で、このようにアホなシーンを撮るのが素晴らしい!

 

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マキエさん自身は有名になるにつれて、単にエロ目当てのファンも少なからず増えてくることに憤慨されており、そういうサバサバしたところもカッコいいんだけど、ただ、確かにお綺麗な方なので、一定数のエロオヤジが湧いてくるのはしょうがないと思われる。

 

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塙さんの細密画は狂気を感じられるほど素晴らしい。もっと多くの作品を直に鑑賞したいのだが、当面は個展の予定がないとのこと。
なのでこのアウトサイド・ジャパン展に数点が展示されると聞いて、事前にオンライン・チケットを購入して待ち望んでいたのだ。
今回は塙さんの亡きご尊父が人知れず描かれていた、これまた狂気を帯びた貴重な作品を鑑賞できたのはラッキーだった。

 

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塙さんは絵画作品だけでなく、ツイッターやnote(ノート)で書かれている文章も面白い。note(ノート)で書かれた文章をエッセイ集として出版してくれたら買う!

 

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塙さんやマキエさんの作品の他、ツイッターなどで見知った作家さんの作品もいくつかあった。

 

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塙さんの未購入のポストカードと、マキエさんのZinを購入。

 

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猫のポストカードだが、塙さんが飼われているクロネコちゃんの写真かと思ったが、よく見たら細密画ぽい!塙さんの精神は大丈夫か?

 

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ということで、5月19日(日)まで開催されている本展。
著名な方もファンが多いらしく、実際に自分が行った日も、ある有名な俳優さんが鑑賞されていた!(しかも2度目の鑑賞という・・)
もしかしたら有名人に会えるかもしれない『櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展』、これは絶対、行っておかないと!

 

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アウトサイド・ジャパン 日本のアウトサイダー・アート

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マキエマキ

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The Nude Vol.4 (日本カメラMOOK)

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ヒミツの天職

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アウトサイドで生きている

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『クリムト展 ウィーンと日本1900』 at 東京都美術館

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5月1日、東京都美術館で開催されている『クリムト展 ウィーンと日本1900』に行ってきた。

ゴールデンウィーク中なのでさぞや混んでいるかと覚悟して行ったが、待ち時間は10分程度、館内の混みも思ったほどではなかった。

 

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やはりゴールデンウイーク中の都内は比較的、通常の休日よりも人が少ないような。みんな行楽に行ってるのかな。

 

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今回は早めにオンラインチケットまで事前購入して、気合を入れてやって来たのだが、ただ展示内容については期待したほどではなく、ちょっと拍子抜けしてしまった。

ポスターのビジュアルにもなっている『ユディトI』を鑑賞できたのは良かったのだが・・・

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クリムトと言えば官能的な女性の絵画でしょうに。

『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I』

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『接吻』

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『ダナエ』

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『死と生』

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習作とか他の作家の作品が多かったけど、上記4作品がないクリムト展なんて、ミーハーな自分にはちょっと物足りなかったというのが正直な感想。

ということで、こんな展示作品では図録など不要、ミュージアムショップからも早々に退散しようとしていたら、上品そうな男性のショップ販売員の方が、クリムト本人のフィギュアを激推ししてきた。

 

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「クリムト本人のフィギュアを販売しているのは世界でもここだけ。まさに限定品!」
「こんなのが売れるのか?と思っていたらまさかのバカ売れ!」
「製造工程がハンパなく細かく(と言ってスマホで製造過程の画像を提示)、この値段でこのクオリティはありえない!」

 

ここまで言われたら、「お、おう…」となって購入せざるを得なかった。

 

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世界の著名画家の中でも群を抜いてアレな風貌のクリムト。こちらの画像なんて、どうみても近所の変質者。

 

 

しかしミュージアムショップで、作品ではなくアーティスト自身のフィギュアしか購入しなかったってどうよ?

 

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昨年、同じ東京都美術館で鑑賞した藤田嗣治展は、作品自体も素晴らしかったんだけどな・・・

 

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