okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

不夜城

こんにちは!


馳星周『不夜城』です。

不夜城カラー


懐かしさと、330円とkindle本にしては安価だったので購入しました。
現在もこの値段なので、セール値段じゃないかもしれません(不明ですが・・)。

紙の本は700円なので、kindle本にしては安い価格設定です。
電子書籍なので、これくらいの値段だと購入しやすいんですが。


10何年ぶりに読みましたが、今でも十分に面白い作品でした。
この作品で馳星周にハマって、続編や新作を次々と読んだものです。
(さすがに飽きて、いまではさっぱり読まなくなりましたが。。)

新宿歌舞伎町のチャイニーズ・マフィアのお話ですが、独特の文体と、登場人物の名前や中国関連の用語のルビが中国語読み?なのが新鮮でした。
劉健一(リウ ジェンイー)、楊偉民(ヤン ウェイミン)、流氓(リウマン)など。

当時ハマっていた三池崇史の黒社会シリーズっぽい、ボーダーレスな作品で、日本のノワール小説では名作のひとつにあげられると思っています。

★★★★★

読み返してみて思いましたが、主人公の劉健一には、次々と(死に直結した)トラブルに見舞われますが、その度に、常に最大限に頭脳を駆使し、他人を騙し、裏切り、陥れ、ハッタリをかましてトラブルを回避します。
あと1分で殺されるかもしれないというギリギリの1分間の間でも、様々な策をめぐらし、窮地を切り抜けます。

これ、ビジネスマンだったらかなり優秀な資質を持ってるってことですね。

・・まさに、山田社長で有名な未来工業株式会社のモットー「常に考える」です。

この小説は優れたビジネス書でもあるな(笑)、と思いました。


なおこの小説は映画化もされましたが、なんだかアイドル映画みないたキャストだったので未見なのですが、呉富春(ウー フーチュン)役が椎名桔平っていうのは、意外といいかもと思いつつ・・
やっぱり観ないだろうな、と。


それではー

【スポンサーリンク】