こんにちは!
北陸新幹線のファーストクラスともいうべき、グランクラス。
そのアテンダントの接客訓練の様子をNHKの地元ニュースで見たのですが、トレーの持ち方とか運び方とかお辞儀の仕方とか、とにかく細かい。
・・・どうせ客なんて田舎の酔っ払いイサンばっかりなのに、この接客はやり過ぎでは?と思いながら見てたのですが、なーんか日本の接客業のサービスって、過剰過ぎませんか?
それで思い出したのが、以前にcakes(ケイクス)で読んだ、
『No.1トヨタのおもてなし レクサス星が丘の奇跡』という書籍の紹介記事です。
トヨタの高級車「レクサス」の販売店で、顧客満足度の高さから、「キング・オブ・レクサス」と呼ばれる、名古屋にある『レクサス星ヶ丘店』の(やり過ぎ)サービスぶりを称えた本なのですが・・・
ショールームのソファに座ると、接客の女性が両膝をついてコーヒーでもてなすとか、
(片膝をついてメニュー取りするブラック居酒屋店員か!)
顧客には、「 わかりません」「できません」 とは言わない接客だとか、
(ワタミ社長の名言「無理というのは嘘つきの言葉なんです」か!)
仕事中はおろかプライベートまで、道で見かけたレクサスにお辞儀するだとか・・・
(社畜を通り越して、もはや奴隷か!)
・・・これ、「キング・オブ・レクサス」じゃなくて、まさに「キング・オブ・社畜」じゃないの?
いくらお金持ちの顧客が相手とはいえ、ここまで過剰なサービスする国なんて、日本しかないでしょ・・・
さすが「お・も・て・な・し」の美しい国・ニッポン。
読んでて、マジで気持ち悪くなりました。
今時、こんな奴隷みたいな働き方を称えるような本を出して、しかもこれを「素晴らしい! 見習いたい! お・も・て・な・し!」とかバカな感想吐くヤツが減らないなんて。
こら、ニッポンからブラック企業なんて無くなりませんわ。
★★★★★
・・・んで、どーせなら一回読んでやれ、ってことでkindleで購入しようと思ったのですが、電子書籍でも1,000円もする!
なので、とりあえず無料サンプルをダウンロードして読んでみました。
お試し版なのに、第1章がまるまる読めます。お得。
まずは、目の前の通りを通り過ぎて行くレクサス車に、1日に1,000回もお辞儀する警備員さんのお話・・・
・・・21世紀なんだし、「変なホテル」みたいにロボットにお辞儀させとけばいいんでないの?
あー、この本。お試し版だけでお腹一杯だす!
こんなもん金出して読む気がしませんわ。うんこ喰ってろ!
ラストは、めいろま先生のツイッター上の名言で締めさせていただきます。
日本の労働環境を変えて自分も幸せになりたいなら、
居酒屋店員を虐めたり、ピザ配達人が五分遅れたことをなじったり、
駅員を殴ったり、カスタマーセンターに大したことではないのに文句を言ったり、
払ったお金の何倍もに匹敵するサービスを無理強いするのを、辞めて下さい。
自分が日本でかかっていた洗脳。
競争しなくてはいけない、家族や友より仕事、進歩は偉い、
田舎はださい、自販機とコンビニは重要、
電車とバスは定時でなければいけない、痩せてなければいけない、
群れなければいけない、流行は追わないといけない。
・・・どれも自分を不幸にしていた。
それではー