okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『チャイルド44 森に消えた子供たち』 感想

こんにちは!

 

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少し前になりますが、トム・ハーディ主演の『チャイルド44 森に消えた子供たち』を観ました。

実際に1970年代から90年代にウクライナで起きた、52人もの女子供が殺害された「チカチーロ事件」から着想を得たアメリカの人気ミステリ小説が原作です。

物語は1950年代の旧ソ連が舞台ですが、当時のソビエト連邦はスターリン独裁体制化の真っ只中。粛清や密告が花盛りの、マジで「おそロシア」絶好調な時代です。

 

「スターリンによる計画的な大虐殺」と言われるウクライナのホロドモール大飢饉。
その大飢饉をなんとか生き延びた少年は、かつての名前を捨ててレオと名乗り第2次大戦で活躍し、20年後にMGB(ソ連国家保安省)の秘密警察官となる。
家族とともにソ連でも裕福な暮らしを送るが、あるスパイ捜査がきっかけで、過去に恨みを買った元部下の企みにより地方に左遷となってしまう。
そして左遷先の田舎で、妻のライーサと上司の協力を得て、当時のソ連での公式見解「共産国では連続殺人事件は存在しない」という理由のため、44人もの子供が殺害されたにも関わらずまともに捜査されなかった猟奇殺人を、国家の意志に逆らって独自に調査することになる・・・


当時のソ連の恐怖国家ぶりがリアルに重苦しく表現されており、確かに興味深く観れたのですが、原作未読であるのと、ストーリー展開が少し分かりづらかったため、主人公の性格や心情がイマイチ理解しにくい作品ではありました。


主人公のレオを演じるのは、今乗りに乗っているトム・ハーディ。
元部下で敵となるワシーリー役を、リブート版ロボコップのジョエル・キナマンが憎々しく演じる。
妻のライーサは、映画『ミレニアム』(本国版)でリスベット役を好演したノオミ・ラパス。
その他、お馴染みのゲイリー・オールドマンやヴァンサン・カッセルなど、キャストはかなり豪華なのですが、地味な作品のせいか、全国ロードショーにはならずミニシアター系の上映が多いですね。


なお妻は、本作の製作がリドリー・スコットであるのと、主人公が周囲に協力者が少ない状況で半ば強引に捜査する姿や工場内での捜査シーン、そして泥まみれのラストバトルなどから、本作を『ブラック・レイン』とダブらせて観ていたそうです。
私は少しも『ブラック・レイン』なんて浮かばなかったのですが、そういう観方もあるのか・・・と。

 

★★★★★


なお物語のベースとなった実際の猟奇殺人事件のシリアルキラー
アンドレイ・チカチーロですが、最終的にはKGBに逮捕され銃殺刑となりますが、彼がなかなか逮捕されなかったのは、実際に当時のソ連邦の社会体制に大きく問題があったためですが、彼の特殊な身体的特徴にも原因があったとのこと。

なんと彼は、100万分の1人しかいないという、血液と精液の型が一致しないという特殊体質なため、1度逮捕されたのですが血液検査で釈放されたそう。
おそロシアー!

 

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それではー

 

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