okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

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『ラストエンペラー』 感想

こんにちは!



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昨日、「新・午前十時の映画祭」で上映中の、『ラストエンペラー』を観てきました。

 


世間は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』一色。
スター・ウォーズ休暇を取ってまで公開初日に駆けつける慌て者も多いと聞きますが、、、

スター・ウォーズは逃げないし、映画館もすぐには無くなりません。

年末年始のお休みにでも、ゆっくり観にいけばいいじゃないですか!
頭を冷やしなさい! 出かけるのをやめなさい!

 


・・・ということで、
ベルナルド・ベルトルッチ監督・脚本、ジョン・ローン主演、

坂本龍一 デヴィッド・バーン 蘇聡(スー・ツォン)音楽
清朝最後の皇帝・愛新覚羅 溥儀の生涯を描いた歴史大作です。

 

日本初公開が1988年1月なので、かれこれ27年ぶりに劇場で観ることができました。
ビデオやテレビ、DVDなどで何度も観ましたが、やはり劇場で観ると迫力が違います。
何度も聴いたサントラ曲も、劇場で聴くと感慨ひとしお。

なお、今回は163分の劇場公開版でしたが、可能であれば219分のディレクターズ・カット版を劇場で観たかった。
・・・3時間40分も劇場で観てたら膀胱破裂しそうですけど。


そういえば、先日観た『宗家の三姉妹』も中国の同じ時代のお話ですが、不思議と同じキャラクターが被ってなかったな・・・

 

 

 

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★★★★★

 


ベルトルッチ監督の圧倒的な映像美、ドラマチックな演出、教授の楽曲、初めて観た時はやはりハマってしまい、色々と関連本などを読んだりしましたが、多少の知識を得てから改めて本作を観たら、けっこうキャラクターが脚色されているのに気付きます。

 

特に日本人としては気になるのが、甘粕正彦や川島芳子のキャラクターが「そのまんま日本の悪人」的な単純なイメージで描かれていること。
関連本や直接関係した人たちの回想を読むと、確かに戦争犯罪人ではありますが、両者とも、とてつもなく複雑で厳しい時代に懸命に生きた人物で、映画の内容だけで実際の人柄も悪人キャラとして印象付けられて欲しくないな、と思います。

 

なお、史実では青酸カリで服毒自殺した甘粕正彦ですが、ベルトルッチ監督は当初、切腹させようとしたらしく、さすがに教授(坂本龍一)が「それ、ちょっと違うんでね?」と止めて、ピストル自殺に変えさせたそうです。
西洋人が好みそうな、ステレオタイプな日本イメージの演出をやめさせた教授、グッジョブ。


終戦時に自殺した甘粕和彦の辞世の句
 「大ばくち 身ぐるみ脱いで すってんてん」

 

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中国国民党に銃殺された川島芳子の辞世の詩
 家あれども帰り得ず
 涙あれども語り得ず
 法あれども正しきを得ず
 冤あれども誰にか訴えん

 

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で、一番可愛そうな感じのイメージでキャラ付けされているのが、溥儀の弟、愛新覚羅 溥傑の妻・嵯峨浩さん。
映画では、めっちゃ感じの悪そうな日本女性に描かれていますが、

 

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始めましてっ!↑ 始めましてっ!↑

 

実際の浩さんは、望まない中国皇室の男性と無理やり婚姻させられながらも生涯、夫である溥傑氏を愛し続け、日中国交の架け橋になってきた人。

 

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浩さんが亡くなったとき、亡骸に取りすがって「浩さん、浩さん」と人目も憚らず号泣する溥傑氏の、異国の妻への愛情の深さが伝わってくるこのエピソードには、本当に泣かされます。



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それではー

 

 

ラスト・エンペラー オリジナル・サウンドトラック

ラスト・エンペラー オリジナル・サウンドトラック

 

 

 

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