okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

これはヒドい! 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』 駄作っぷりがパネェ! 呆れるほどつまらない!

こんにちは!

 

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年の瀬も押し迫って慌しいこの頃。

2015年12月17日、ついに日本公開となった待望の新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』だが、まぁスター・ウォーズは逃げるワケで無し、年末年始のお休みにでもゆっくりと鑑賞すればいいじゃないか、と思っていたので、新作の公開に大興奮気味の他人にはさんざん「慌てて観にいくな」とか「出かけるのをやめなさい」などと言ってましたが結局、冬休みを待たずに観にいってしまった。

 

・・・というのも、そろそろツイッターなどで皆さんが映画の感想をあーだとか、こーだとかつぶやき出したので、余計な前情報を一切インプットせずに観るには、なるべく早めに劇場に出向くのが吉!と判断しました。

そして世の中はディズニーがらみのキャンペーンが異常なことになってて、コンビニやデパート、東急ハンズはおろか、近所の八百屋から魚屋、乾物屋や金物屋にまでコラボ商品が溢れまくりで、まさに『どこもかしこも駐車場』ならぬ『どこもかしこもスター・ウォーズ商品』だらけ。

 


森山直太朗 - どこもかしこも駐車場

 

こんなざわついた雰囲気を、早く新作を観ることでリセットしたい、という気持ちもあって、昔からスター・ウォーズには全く興味がない妻と連れ立ってシネコンへ出向いた次第です。

以下、若干のネタばれありますのでご注意願います。

 

★★★★★

 
そして新作の感想、結論から言うと、クソっぷりハンパねぇスター・ウォーズでした。

リアルタイムでスターウォーズ・シリーズを観てきましたが、パンフレットを買わなかったのは初めてだ。J・J・エイブラムス監督、リブート版の『スター・トレック』が意外に良作だったので期待した自分がバカだった。今シリーズの主役が女性だということで、そういった点でも本作には大きく期待していたのですが・・・

 
【ここがダメだろ!フォースの覚醒】

 

1.悪役に華がない

早くから公開されていた悪役「カイロ・レン」のマスクのビジュアルがどうにもイマイチだな、とはかねがね思っていたのですが、いやいや、ショボいマスクの下はダースモール張りに凄い悪役ヅラで、シリーズ最強の悪役なのかな?などと期待しつつ、フタを開けたらイマイチしょぼい奴だった、カイロ・レン。。

旧3部作の悪役は言わずと知れたダース・ベーダー。そしてボバ・フェット。プリュークエル(エピソード1~3)ではダース・モールやグリーヴァス将軍など、キャラが立ったケレン味のある悪役が物語を神話にまで昇華させましたが、今作のカイロ・レンによる大きな肩透かしは、ありえないレベル・・・

 

2.旧3部作と同じ作品

どんな作品でもありがたく頂戴し、関連グッズには惜しみなくお金を落とすのが我々40代、50代の、昔ながらのファン層であることには間違いない。だからといって、そんなオールドファンが大好きな旧3部作のダイジェスト版を2時間にわたって観せられるハメになるとは思いもよりませんでした。ええ確かに、X-ファイターもTIEファイターも、ミレニアム・ファルコン号もデス・スターも好きですよ。ええ。

でもそれがいくら現代の技術でさらにリアルに映像化されても、同じような・・・ではなく同じストーリーだったら、それは新作ではなく単なるリブート作品だろがっ!

 

3.ライトセーバー戦がしょぼい

旧3部作のライトセーバー戦は、さすがに製作年代が古いこともあって、今観るとそれほど殺陣に迫力はないですが、プリュークエルではその迫力は段違い。

エピソード1では武術太極拳(ウーシュー)の達人レイ・パークが演じたダース・モールのソードアクションは何度観てもしびれるほどかっこよく、続くエピソード2、3のジェダイとシスの殺陣も現代的でスピーディーなものでした。

・・・しかし本作のライトセーバー戦、とにかく消化不良の一言に尽きる。正式なジェダイが1人もいない設定のため、切れの悪いソードアクションで終始しており、物足りないなんてものじゃなかったです!

 

4.じいさん ばあさん 今更いらね

またまたオールドファンを考慮してか、ここぞとばかりに旧3部作の俳優陣を引っ張り出すのはいいのですが・・・

3人の中ではまだ若々しいハリソン・フォード(でも73歳)が、「ヒャッホーー! 帰ってきたゼ、函館へ!」とか言われても、もう年寄りの冷や水キャラとしか思えない。

さらに、マーク・ハミル(64歳)、キャリー・フィッシャー(59歳)なんてハリソン・フォードより若いのに、そのビジュアルの劣化ぶりは正直、痛い。これならいっそ、リブート版『スター・トレック』みたいに、新たな役者を配したほうが良かったのでは!えっ?

 

5.基本フォーマットはもう古い

・・・とにかくオールド・ファンを意識しすぎて、あまりに保守的な作りに終始している。

おなじみのこのオープニング。

 

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もうこれ、やんなくてもいんじゃね?

すっかりジジィの私でも、「またこのオープニングかよー」と思っちゃいましたよ。

どうせオープニング・ムービーで流れる字幕なんて、英語だからって高尚なこと書いてるわけじゃなくて幼稚な内容なんだから、いっそのこと新シリーズからは思い切って違うオープニングにするってのもあったんじゃね?

 

とにかく旧3部作が超名作になり過ぎて、その後のプリュークエルでジョージ・ルーカスがどれだけ冒険的な演出をしても、コアなファンがそれを許さないという流れが出来てしまったワケですが、なんだかんだでスター・ウォーズは回を重ねるごとに斬新な映像体験が出来るのがこれまでの流れだったはず。

(そうは言っても、やっぱ ジャー・ジャー・ビンクス だけはウゼぇ!)

最後の3部作は、今までの基本フォーマットを打破してでも斬新な演出をするほうが、新たなスター・ウォーズが生み出されるキッカケになったのでは、と思わずにはいられなかった。


★★★★★


今回の作品、過剰なプロモーションと作品の出来は反比例するという好例でしたね。
しかし妻は本作は普通に楽しめたらしく、途中、何度か涙しており、それはそれで、新たなスター・ウォーズのファンが誕生したっていう嬉しいリアクションではありましたが、自分としてはやはり、このスター・ウォーズはない。別次元のスター・ウォーズだとしか思えませんでした。

 

そういえば、余命わずかな熱狂的スター・ウォーズファンの青年が生前、特別に自宅で鑑賞させてもらった後に亡くなったという感動的なエピソードがあったけど、できることなら彼には、ジョージ・ルーカスが製作するハズだった本来のスター・ウォーズ最新作を観てもらいたかった・・・

  

最後に・・・ 私的に今回のスター・ウォーズをまとめるこんな感じです。

 

トレンディードラマ風に
『101回目のデス・スター突撃』

 

人気小説風に
『桐島、またデス・スター突撃するってよ』

 

新書タイトル風に
『デキる男はデス・スター攻撃を繰り返す』

  

できる男はウンコがデカい (宝島社新書)

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それではー

  

 

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