こんにちは!
昨日、『ストックホルムでワルツを』を観てきました。
スウェーデンで60年代から活躍した国民的歌姫、モニカ・ゼタールンドを描いた作品です。
本作を観るまで彼女のことは知らなかったのですが、スウェーデンはおろか、世界的に有名なジャズ・シンガーだったそうです。
本作でモニカを演ずるのは、自身もシンガー・ソング・ライターのエッダ・マグナソン嬢で、とても本作が女優デビュー作とは思えないほど堂々とした演技で(ふてぶてしいくらい)、彼女の熱演が本作の成功の多くの要因を占めていると思いました。
しかも、とてもご本人と似てませんか?
・・・しかし、本作の原題は『MONICA Z』なのですが、日本でのタイトルは 『ストックホルムでワルツを』 ・・・
まさに、「ザ・邦題」って感じです(笑)
★★★★★
※※ 以下、ネタバレございますのでご注意願います。 ※※
ストーリーは、シングルマザーで電話交換手だったジャズシンガーのモニカが、英語ではなく母国語のスウェーデン語でジャズを歌うことによって一躍ブレークするも、スターダムにのしあがってからの毀誉褒貶、彼女の生き方をこころよく思っていない父親との葛藤、・・・メンヘラ気味になり、ついには自殺未遂まで起こすも、世界的なジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスとの競演と、自分のことを本当に理解してくれる男性との結婚というハッピーエンドで終わります。
・・・ちょっと駆け足気味なストーリー展開ではあったかな、とも思いました。
娘がビッグスターになったにも関わらず、父親はずっと娘を認めないのですが、そんな父親にモニカは、「頂上の眺めは素晴らしいのに、父さんも成功できたはずなのに挑戦しなかった」
と言い放ちます。
そして、最後の最後、ビル・エヴァンスと競演したライブをラジオで聴いた父親が、初めて娘に電話で祝福を伝えます。
”木の上からの眺めを私たちに見せてくれた”
ラストシーンは、結婚式でモニカが空に上っていくようなシーンで終わるのですが、
これは、国内でビッグスターになったことよりも、ジャズの神様 ビル・エヴァンスと競演したことよりも、最期に父親が認めてくれて、そして結婚を祝福してくれたことが初めて、自分自身が高みに登れた思えた瞬間だ・・・
ということを伝えたかったのかな、と自分的には思えました。
それではー