okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

桜とダントン

こんにちは!


オープニング



「ダントンこの野郎!」

というワケで、たけし軍団のお話ではなく、アンジェイ・ワイダ監督作『ダントン』について。

DVD1



この作品はポーランドとフランスの合作で、
1983年に公開され、日本公開は1984年でした。

高校生のクセに調子こいてミニシアター系作品をちょくちょく観ていた時期。

当時観た大抵の作品は殆ど覚えてないのですが、本作だけはなぜか今でも印象に残っています。

パンフレット

当時購入したパンフです


レンタル作品にはなく、もう1度観たいと思っていたところ、昨年やっとDVDが単体発売されました。
高額を躊躇しつつも、ついAmazonでポチってしまいました。
(DVDなのに4,314円、しかもBlu-rayの販売は無し!)


DVD2



作品は、恐怖政治が吹き荒れるフランス革命末期が舞台。
人情味があって豪放磊落な革命家・ダントンと、かつての盟友であり、ダントンとは対照的な冷静で理知的な革命家・ロベスピエールとの対立と、ダントンが処刑されるまでを描きます。


ダントン肖像

ジョルジュ・ダントン
(1759〜1794)


「勇気が、常に勇気が、さらに勇気が必要なのだ」

外国との戦争で意気消沈した議会や国民を鼓舞した「剛胆演説」などで、民衆から圧倒的に人気があったダントン


ロベスピエール肖像

マクシミリアン・ロベスピエール
(1758〜1794)

ロベスピエール・ベルばら版
ベルばら版ロベスピエール

(ベルサイユのバラにも登場しています)


ダントン・シーン1




・・・なお『ダントン』とは全然関係ないですが(笑)、先週末にお花見をしてきたのでその画像も。

兼六園1


兼六園の桜は満開の手前、七分咲きといったところでしょうか


★★★★★ 


兼六園2



フランス革命なんて大した知識もなく、ダントンやロベスピエールはおろか、彼ら革命家がなぜ対立していたかもまったく知らずに観た作品。

・・・にもかかわらず、これほどまでに印象に残ったのは、なんといってもダントンを演じたフランスの名優ジェラール・ドパルデューの怪演ぶりです。

ロベスピエールとの2人だけの会談シーンや革命裁判での弁舌など、言葉を武器とした闘い、畳み掛けるセリフのド迫力に酔いしれます。

あぁ、この映画の魅力はこれだったんだ!
と、30年ぶりに観て、改めて思い出しました。


ダントン・シーン2


ラスト。

断頭台の前に立ったダントンは死刑執行人に、「俺の首を民衆に見せろ。その価値はある」と言ってからギロチンで首を落とされ、

かつての盟友たちを次々に粛清したことによる精神的苦痛に苛まれるかのようにベッドに横たわるロベスピエールの苦悶の表情で物語は終わります。


なおロベスピエールも、ダントンの死からわずか数ヵ月後に、断頭台の露と消えます。


ロベスピエール・デスマスク

自身もギロチンで処刑されそうになったという
マダム・タッソーが取ったといわれる


ちょっと古めの映画で歴史モノってことで、いっしょに観はじめた妻は早々にリタイアしましたが(笑)、自分的にはやはり、今でも見応えのある作品でした。


ラスト



それではー

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