okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

聖地巡礼2

こんにちは!


清光の碑1



前回のブログ と同様、完全に『刀剣乱舞』人気に乗っかっております(笑)。


加州清光1

「川の下の子、河原の子」


『刀剣乱舞』ではNo.2の人気を誇るツンデレ系(たぶん・・・)、
加州清光ゆかりの碑が地元「笠舞」にあると聞いて、巡礼者を装ってノコノコと出かけて参りました。


清光の碑2

非人清光の碑
金沢市笠舞1丁目5-15)


この「非人清光の碑」は、沖田総司や東條英樹の佩刀を造ったと言われる刀鍛冶、六代目清光
(正式名は「加州金沢住長兵衛藤原清光」)が住んでいたと言われる場所に建てられたモニュメントです。


清光の碑3

刀剣がモチーフとなった碑ですね


徳川幕府も安定期となり、刀剣の需要も激減し、江戸時代には多くの刀工も困窮したそうです。

加賀の鍛治町に住んでいた六代長兵衛清光も生活に窮し、非人小屋に住むようになったため、「非人清光(乞食清光)」と呼ばれたそうです。


清光の碑4



なお非人小屋(御救い小屋)とは、名君との誉れ高い加賀藩の第4代藩主・前田綱紀(つなのり)が設置した、生活困窮者を助けるための施設とのことですが、

収容者は、災害で住居を失くした困窮農民や町民、または他領の困窮者、発病した旅人なども対象としたそうで、いわゆる非人(被差別民)のみを収容対象とした施設ではなかったそうです。

そして清光は、その腕前を藩主綱紀に大いに認められて、「清光」の名と、前田家の家紋「梅鉢紋」の使用を許されたほどの名工。

梅鉢紋

ちなみに我が家の家紋も梅鉢紋っす。

なので清光を「河原の子」と断じるのは少々疑問がありそうです。


このモニュメントは、昭和42年(1967)4月7日に当時、金沢美術工芸大学教授であった板坂辰治さんが制作されたそうですが、現在はご覧の通り、完全にアパートの敷地の一角です。

清光の碑5


間抜けにも記念写真なんか撮っちゃってますが・・・

清光の碑6


ここ、完全に他人の敷地内って感じですね・・・
お部屋の方、ゴメンナサイ!


★★★★★


「非人清光の碑」から徒歩で5〜10分程度の場所には、非人小屋(御救い小屋)と同じ施設と思われる収容所で命を失った収容者の冥福を祈るため、地元の村人達が建てたという地蔵尊があります。

笠舞地蔵尊1

笠舞地蔵尊

金沢市笠舞2丁目21-11)

私は10年くらい前、2、3年ほどこの地のすぐ近所に住んだことがあります。

笠舞地蔵尊2


なお、同じくこの近所に住んでいた私の友人は、重要な会議や仕事がある前日には「会議(や仕事)が何事もなく終えますように」と、通勤途中にあるこのお地蔵様に願掛けをしていたそうです(笑)。

笠舞地蔵尊3


久しぶりにこちらに来たのですが、ずいぶん立派になったような気がします。
以前はこのような雨よけの屋根はなかったような・・・

笠舞地蔵尊4



★★★★★


金沢の中心地からそれほど遠くないこの地ですが、やはり少子高齢化のためか、最近は空き家なども多くなっているそうです。


笠舞



この「笠舞」の地には、なんとも香ばしい建物が
多いのですが、先ほどの「笠舞地蔵尊」からさらに徒歩で5〜10分程度の場所にある「猿丸神社」も、ちょっとだけミステリーなスポットなんです。


猿丸神社1

猿丸神社
金沢市笠舞3丁目23−21)

猿丸神社は、「猿丸太夫」を祭神として奉祀する、約1,000年前の平安時代に創立された由緒ある神社です。


猿丸神社2



猿丸神社3



「猿丸太夫」とは、三十六歌仙の一人といわれ、(実在したか疑わしいとの説もあるようですが)
以下の有名な百人一首の歌を詠んだと言われています。

『奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき』

猿丸太夫

猿丸太夫


なお「笠舞」という地名は、今から約1,300年前にこの地を通った猿丸太夫が被っていた「笠」が、突風で急に飛ばされて「舞」い上がったことから、”笠舞“と名付けられた、とのこと。


猿丸神社4



そして、猿丸神社がミステリースポットであるという所以(ゆえん)ですが、かつてこの神社は、「丑の刻詣り」のメッカだったそうです。

そのため、子供の頃はこの神社の近くを通ると怖く感じてました。

丑の刻詣り


「丑の刻詣り」とは、丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)に、神社の御神木に、憎い相手に見立てた藁人形に釘を打ち込むという、日本古来の呪術ですね。
怖いですね。


猿丸神社5



なおこの神社のかつての御神木は杉の老木だったそうですが、「丑の刻詣り」で使われたその老木も、現在では伐採されてしまったそうです。


猿丸神社6




ということで、正真正銘の『とうらぶ』巡礼者の皆様、是非かの地に訪れた際は、「非人清光の碑」だけでなく、すぐ近くにある「笠舞地蔵尊」や「猿丸神社」にも立ち寄ってみては如何でしょうか。




加州清光2



それではー

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