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okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

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塚本晋也 『野火』 感想

こんにちは!



野火ポスター



金沢シネモンド にて、塚本晋也監督の最新作『野火』の先行上映 + 舞台挨拶を観てきました。

さすがに世界的な監督。
事前に入場整理券を入手しないと入場できないということで、いそいそと2週間前くらいに劇場まで整理券を受け取りに。


実は塚本監督の最新作の情報はまったく知らず、たまたまシネモンドのHPで監督の舞台挨拶があるのを偶然知ったのでした。
なので今回は、最新作の観劇・・・というよりは、リアル塚本晋也を見たさに劇場に向かったようなモノです。

なので本作『野火』については、大岡昇平の小説で、第2次世界大戦末期の激戦地となったフィリピン・レイテ島で極限状態となった日本兵のお話しらしい、というくらいの知識しかなかったこともあり(もちろん小説も未読)、また、塚本作品独特のアートな演出のためもあり(一部、意味がわからないシーンも多々あり)、またまた、通常の塚本作品と違って、今回は原作もある、ある種マジメな物語でもあったため、1度鑑賞しただけでは少しわかりづらい作品ではあるな、と思いました。


野火チラシ



日本軍が人食いを行っていたことは、 『ゆきゆきて、神軍』 で知っていたし、日本の戦争映画としては、これほど残虐な戦闘シーンは初めてかもしれませんが、さすがに、『プライベート・ライアン』以降、リアルでグロテスクな戦争の戦闘描写は現在では珍しくないことと、しかも今時は、イスラム国などの本物のスナッフ映像を気軽にネットで見れる時代でもあり、これらのショッキングなテーマがもたらすインパクトは、正直、我々年寄りには少なかったかもしれません。

しかし、戦後70年にもなって、過去の戦争についての知識があんまりない若い人や、こういった悲惨な戦争表現に耐性がない人なんかは、過去の記憶の継承ということで是非、観るべき作品だと思います。


なお今回の先行上映の前日に、監督が映像と音声をチェックされたそうですが、本作の音響、シネモンドではいつになくガンガン響いてきました。

・・・かつ、隣に座った大柄な男性、意外にヘタレなのか、人が撃たれて死んだり爆弾が落とされてドカーンとなるシーンでいちいちビクッと体を動かすため、映画よりむしろそっちに釣られて自分もビビッてしまいました。
(おめーは4DXデジタル上映で観てるのか!と突っ込みたくなった)

トークショーで監督が、「浴びるように」作品を鑑賞して欲しい、というようなことを仰っていましたが、本作は正に、様々な映像を体に浴びるように、塚本晋也の「アート戦争映画」を味合う作品といったところでしょうか。



・・・あとなんとなくですが、美しいフィリピンの自然と、対照的な日本兵のサバイバルは、現在ハマっている「マインクラフト」の実写版を見ているような気にもなりました。

マインクラフト1


マインクラフト2



★★★★★


上映終了後の監督のトークショーは非常に興味深く、撮影の裏話などをお話しされたました。

ただ、自分的には密かに、舞台挨拶では監督が、北野武監督みたいに旧日本兵の扮装で現れたら、どうリアクションしていいかわからないな、などと余計なお世話な心配なんかもしてましたが、さすがに普通のオシャレな服装で登場。
ホッとしたような、ちょっとガッカリしたような。。(笑)

監督、次回の『野火』の舞台挨拶は、是非とも旧日本兵のコスプレで!

観客には絶対、受けずにドン引きされると思います(笑)


さて今回のシネモンドでの先行上映が、本作の日本での初上映となるそうで、かなり貴重な瞬間に立ち会えたんだなーと、ほぼ満席のお客さんとローカル局のカメラ撮影の様子をみて、改めて思いました。


今現在は、慌てて原作をkindleで入手して読んでいる最中ですが、できれば読み終えてからもう1度、劇場で観てみたいと思いました。

これ、単なる反戦を訴えるような戦争のお話しだけでは、ないように思えます。
監督も、単純な戦争映画を撮るつもりでは勿論ないでしょうし。


妻は、劇中で安田を演じた役者さんが、どうしてもリリー・フランキーに見えなかったので、もう1度劇場で観て確かめたい、とのことでした。


野火パンフ

金沢で監督が始めて完成品を見たという、出来立てのパンフレット


パンフに監督のサインを頂きました。


野火サイン1


これは一生のお宝に。


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★予告編


野火サイン2



それではー


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