こんにちは!
さんびゃくろくじゅうごにちぃぃぃ~~♪
・・・と、まさか自分がAKBの曲を口ずさむことがあろうとは。
今世紀朝ドラ史上の最高視聴率を誇り、全国で惜しまれつつ先日終了したNHKテレビ小説『あさが来た』。
放送開始当初から真面目に視聴していなかったのですが、観だしたらこれが面白い。
観始めてから1ヶ月ほど経ってから、その魅力について少し考察したのですが、
ドラマも無事終了した現在、なぜこれほど面白かったのか、改めて考察したいと思います。
波瑠さんの演技力がすげぇ
なんといっても、ヒロイン白岡あさを演じきった、波瑠さんの演技力がスゴイ。
さすが天下のNHKの朝ドラ。演技力が高い女優さんを選ぶのは当然でしょうが、それにしても彼女の演技には驚きました。
娘時代は、ちゃんと娘に。若奥様時代は、しっかり者の若奥様に。
中年時代は貫禄のあるオバサンに。
老練な落語家が架空のソバを美味しそうに食べるがごとく、まさに、「そこにソバがある!」「そこに50歳のオバサンがいる!」的な。
若干24歳の若さでここまで堂々と演じきれるなんて、まさにびっくりポン。
例の九州の炭鉱でのセリフ、「舐めたらいかんぜよ!」のシーン。
まさに往年の「鬼龍院花子の生涯」夏目雅子がそこにいたっ!
原案小説には登場しない魅力的な脇役たち
古川智映子さん著『小説 土佐堀川』を「原作」とは言わず「原案」としたのは、基本ストーリーはなぞりつつも、原作では実名だった登場人物の名前を変更し、かつ原作には登場しないキャラクターが多数、番組を彩ったからだと思います。
原作は、あくまでヒロインの広岡浅子の生き様に絞った作品で、他の登場人物についてはそれほど深いキャラクター造形もされず、さらっと描かれるだけ。
ディーン・フジオカさんが演じて大人気となった五代友厚なども原作での登場シーンは1、2ページほどで、しかも朝子との出会いはたった1回だけという。
ドラマ版では、特に魅力的なキャラクターは、もちろん原作には登場しない大番頭の雁助と中番頭の亀助、そして友近さん演じる、女中うめ。
彼らのコミカルで人情味溢れるキャラクターが、物語を大いに盛り上げました。
磐石の予定調和なストーリー展開
そしてやっぱり、お年寄りにも安心の磐石な予定調和なストーリーは、安心して視聴できます。
原案小説には書かれていましたが、広岡浅子は若い頃に結核を、60歳のときには乳がんを患ったりと、重病を何度か経験しています。
また夫の広岡信五郎にも妾がおり、その子供も3人いたとか。
しかし! そんな、ちょっとダークなエピソードは朝ドラには必要なーい!
正直、広岡浅子が自分のお付の女中をあえて夫の妾にして自身は炭鉱経営に集中した、というエピソードは、いくら朝ドラとは言え、無かったことにするのはあまりにもリアリティを欠いて無謀! と思っていたのですが・・・
さすが。優秀な演出スタッフと脚本の大森美香さんの手腕!
必要以上に過激なエピソードなんてなくても、偉大な実業家であったヒロインの人情ドラマを見事に完成させました。
ここは、実は不倫からの略奪婚だった村岡花子のエピソードをバッサリ斬っても、『花子とアン』を素晴らしいドラマに仕立てた中園ミホさんに通ずるところでしょう。
とにかくこの『あさが来た』、いままで観た朝ドラでは一番楽しめた作品でした。
★★★★★
・・・いやーしかし。
返す返すも残念なのは、せっかくの私の地元・石川県を舞台とした朝ドラ『まれ』が、あまりにも、あまりにもトンチンカンな作品だったことです。
北陸新幹線効果で大いに盛り上がっている地元に、冷水を浴びせかけるような酷い作品。おいNHK! なんか石川県、金沢に恨みでもあるのか!
・・・わかりました!
いつもは「受信料ドロボー」とか「自民党の御用テレビ局」とか文句ばかり言ってましたが、ここはひとつ謝りますのでNHK様、
もう一度チャンスをくだせぇ!
・・・はい!いい朝ドラの企画を思いつきました!
北陸には、夫のため、お家のために自らを人質として敵方に差し出し、戦国の世を強く生き抜いた、朝ドラにふさわしい歴史上の女性がおりました!
いっそのことドラマの舞台を幕末からさらにさかのぼって戦国時代とし、是非、この歴史的にも有名な女性をヒロインとした、新しい時代の朝ドラを作りましょう!
しかも『利家とまつ』で既にドラマ化されとるやないかーい!
※「まれ」と「あまちゃん」ロゴ風の画像は、こちらを利用させて頂きましたー
ありがとうございました!
それではー
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