okurejeの日記

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鈴木英雄がそこにいた・・・ 『アイ アム ア ヒーロー』 感想

こんにちは!



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本日、花沢健吾原作・佐藤信介監督作『アイ アム ア ヒーロー』を観てきましたが、結論からいうとズバリ、凄い作品でした。

  

日本のゾンビ映画、スペクタクル映画もここまで来たか・・・ という感慨ひとしお。

まさに、邦画ゾンビ史上最高傑作であり、全世界のゾンビ映画でも5指に入る作品。

 

演出が凄い

佐藤信介監督作品は今まで観たことがありませんでした。

TVでやってた映画『ガンツ』を、”ながら見”したことはありますが、正直面白いとは思わなかった。
原作の『アイ アム ア ヒーロー』は確かに日本ゾンビ漫画史上で頂点の作品ではありますが、いくら原作コミックが面白くとも、それをなぞっただけで実写の映画も同時に面白くなるワケがないことは、過去に撃沈した数々のコミック実写化作品を観れば明白。
自分的に日本のコミックを映画化した作品で、原作と同等かそれ以上に傑作となった作品は、三池崇史監督『殺し屋1』くらいしか思いつかないのですが、本作はそれに比類する作品でした。
尺の限られた映画で原作のストーリーをほぼ変えることなくその魅力を実写にし、テンポを損ねることなくラストまで観客を引っ張るこの力量・・・
アクション演出もハンパない。
こんな演出力の高い監督さんがいたのを知らなかったのは、まさにウカツでした。

 

特殊メイクが凄い

いくら監督の演出力が高くても、SFホラー作品としてそのビジュアルが陳腐だったらやっぱり凡作。

しかし、本作の特殊メイクを手がけた藤原カクセイさんの技術力の高さは驚異的でした。
日本の特殊メイクとCGのクオリティの高さはここまでになったのか・・・
山崎貴監督の『寄生獣』特殊メイクも担当されていたとのことですが、さもありなん。
本作は「R15+」指定ですが、確かにゾンビとの闘いを描いたシーンは、原作をも凌駕するほど迫力があり、グロテスクでヴァイオレンス満載なのですが、単なるグロ描写になっていないので、安心して?ゾンビとの激闘シーンを目を背けることなく観ることができます。
監督の活き活きとしたリクエストに、嬉々として応える特殊メイク職人・・・という絵が浮かびます。

 

大泉洋が凄い

三枚目の役柄が多い大泉洋さんですが、しかしハッキリ言って彼は紛れもなく2枚目俳優。

対して原作『アイ アム ア ヒーロー』の主人公・鈴木英雄は、同じく花沢健吾原作『ルサンチマン』の主人公ほどでは無いにせよ、アクション作品の主人公とは思えないほど冴えない容貌と卑屈な性格で、そんな歪んだキャラクターを演じる俳優が、コメディな演技と2枚目半なキャラクターで人気の大泉洋さんであるという情報を始めて知ったときは、
「あ、絶対クソ映画間違いなし。」としか思えませんでした。
しかしフタを開けたら、


「あ・・・鈴木英雄がそこにいる。。」


フツーに考えたら、あの原作を日本映画界がまともな作品として実写化するとはとても思えなかったので絶対スルーの予定だったのですが、ポスターの大泉洋が、かなり鈴木英雄だったため、「もしや意外に好演しているかもしれない・・・」と、まったく期待せずに観にきたワケですが・・・
いつにも増して抑えた演技で、鈴木英雄の卑屈さや腹黒さ、マジメさ、そして誠実さを見事に表現した大泉洋
朝ドラ『まれ』のおかげで(決して俳優のせいではないのに)ダダ下がりだった彼への高感度がMAXになってしまいました。


それにしても、まさか本作が、この動画を超えることができるとは夢にも思わなかった・・・

 


近日公開!!「アイアムアヒーロー」実写化

 

 

okureje.hatenablog.com

 


★★★★★

 


また本作で戦略的にウマイな、と感じたのは、昨今ハヤりの「前・後編」の2作に分けた作品にしなかったこと。

 

せっかく、傑作となりえるほどの前作を作りながら、無理やり前後編にして魅力を薄めてしまって、凡作、もしくは駄作にまで堕としめてしまった作品も多かったのですが・・・

 

  

 

本作は、無理に作品を分割せずに、描きたいエピソードを映画の1作品として潔く描ききったこと、とても好感が持てました。

 

原作は既に20巻にもなり、ストーリーも当初には想像もできないほど壮大になってしまいましたが、この監督と特殊メイキャップアーティストと大泉洋が組めば、もし製作されることあれば、続編も大いに期待できる作品になるのでは?

 

続編では、ラーメンズ片桐仁さんが演じた「中田コロリ」の活躍も大いに期待したい!

 


・・・そして、日本SFコミック史上の金字塔である永井豪原作『デビルマン』を、あれほどの「世紀を跨いだ駄作」に仕上げた故・那須博之監督の演出力の無さっぷり、改めて敬服せずにはおれませんでした。

 

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「アイアムアヒーロー」予告

 

 

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それではー

 

 

 

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