okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

バーフバリ・ウィークエンド第1弾 『バーフバリ 伝説誕生』 感想

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今、なにげにネット上を賑わせているインド映画「バーフバリ」シリーズ。
この流れに乗らない手はない、ということで、行ってきましたバーフバリ!

 

絶賛公開中のシリーズ第2作『バーフバリ 王の凱旋』を観る前に、まずは記念すべき第1作目『バーフバリ 伝説誕生』のリバイバル上映を観に行くことに。

 

インド映画を劇場で観るのは、1998年に日本公開され、日本国内でも一躍大ブームとなった、スーパースター・ラジニカーント主演の『ムトゥ 踊るマハラジャ』以来。
『ムトゥ 踊るマハラジャ』は当時の自分には衝撃的な作品で、めちゃくちゃハマった。
日本公開時は今は亡き渋谷のシネマライズまで駆け付けたもの。
ただ、どうしても色モノ的な印象は拭えず、以降のインド映画、ラジニ作品にも今ひとつハマれなかった。
結局、自分の中でのインド映画は後にも先にも『ムトゥ 踊るマハラジャ』だけかな、と思っていた。

 

おそらくこのバーフバリについても、CGや演出などは現代的ながら、ムトゥを超える作品ではないだろう、と思いながら観に来たのだが・・・

 

いや、ムトゥでした!

 

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主演こそ脂の乗り切ったオッサンから現代的なイケメンになり、時代は現代から古代インドに、そしてアクションシーンもVFXを駆使して迫力満点になってはいるが、基本はムトゥ。
なのでムトゥ・ファンには安心して頂きたい(何を?)。

 

主人公のシヴドゥ(プラバース)は小さな村の村長の息子だが、実は伝説の王・バーフバリの忘れ形見。
『ムトゥ 踊るマハラジャ』の主人公・ムトゥ(スーパースター・ラジニ)も、大地主の使用人だが、実は先代の大地主の忘れ形見。
そして屈強な若者であるシヴドゥだが、庶民なのに、なぜか武術の達人。
ムトゥも格闘技の達人だ(武器は首に掛けた手ぬぐい)。
そしてなんと、本作の後半は主人公の父親であるバーフバリ王(演じるのはもちろん、主人公と同じプラバース)のエピソードとなり、結局ラストまで父親のシーンがメイン。
ムトゥでも、ムトゥの父親である伝説の大地主(演じるのはもちろん、吉幾三・・・ではなくスーパースタ・ラジニ)のエピソードが延々と続くのだ。(いつまで親父の話をやるんだ?と若干うんざりした)

 

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結局ムトゥかよ!と突っ込みたくもなるが、いやいや。
やはり現代のヒット大作、見応えのある作品に仕上がっており、戦闘シーンの迫力たるや、あのアクションゲームの金字塔であるKOEI「三国無双」を実写したらかくや、くらい物凄いアクション演出で、これはやはり大画面、大音響で体感すべき。

 

あと良かったの、シヴァ神への血の捧げものシーンを、諸星大二郎先生の『孔子暗黒伝』以外のメディアで実写で観れたこと!

 

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そんなこんなで明日、新宿ピカデリーで観劇予定の続編で完結編である『バーフバリ 王の凱旋』が楽しみだ!

 

ただし、気になったことも何点か。

 

まずやはり、主人公の父親の過去のエピソードを長々とやるのは如何なものか。
前半の主人公自身のエピソードはテンポも良く観ていて楽しかったが、いわば回想シーンを長時間を費やすのは、こういった演出に慣れていない日本人にはちょっと辛いものがある。
この父親のエピソードが長尺なために2部作品になってしまったと言われると、少しだけエー?って感じ?

 

映画音楽も、ムトゥでお馴染み、『スラムドッグ$ミリオネア』で世界各国で数々の賞を受賞した天才、A.R.ラフマーンの楽曲には及ばなかったかな。
世代交代もあるんだろうけど、ムトゥ好きとしては是非、A.R.ラフマーンのキャッチャーでポップな楽曲で作品をさらに盛り上げて欲しかった。

 

そしてエンド・クレジット。このクレームは作品自体ではなく、本日鑑賞した劇場に物申したい!

この濃い作品に、もちろん観客はほぼ立ち去ることもなく、余韻に浸りながらクロージングの楽曲に聞き入ってたのに、なんと途中で音声が途切れてしまったのだ・・・
劇場は川崎のチネチッタ。そしてスクリーンはチネチッタが誇る、LIVE用の音響システムを導入したという「LIVE ZOUND(ライヴ ザウンド)」だ。
そんな贅沢な環境で、エンディングの音声が途切れるのって、ありえるの?
クレジットが終了して劇場内が明るくなった途端、観客の「あ゛あ゛~~」という落胆したような溜息と苦笑がこだましてたよ・・・

 

(追記)

なんと、エンドタイトルで音声が途切れるのは、劇場の不手際とかではないそうでした!チネチッタさん、すいません! ><

https://twitter.com/LR_ery/status/962352486890663937

 

あとあと、本作のラストバトルで敵として登場する蛮族「カーラケーヤ」族。
蛮族を表現するためか、みんな肌の色が黒い土人仕様になっていたけど、なんとなく肌に黒いメーキャップを施しているように感じた。

 

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それって、コンプライアンス的にどうなの?浜ちゃんの黒塗りメイクを責めるなら、こっちも糾弾しないとー!

 

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映画「バーフバリ 伝説誕生」予告編

 

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