2年前に公開された第1作目、期待して観に行ったが肩透かしを食らわせれた感じだった。
マーベル・ヒーローとしては異色なキャラクターなので期待し過ぎたのもいけなかったが、妙に長くて挿入タイミングも悪い回想シーンのせいでストーリーのテンポが悪く、敵キャラも印象が薄く、ギャグもシリアスもアクションも中途半端で突き抜け感がなく、なにより製作スタッフの「どや!R指定なシーンとブラックなギャグが満載なイケてる映画やろ!」的なドヤ顔が鼻に突く、モヤモヤ感の残る作品だった。
そして、日本のプロモーションでやたら「俺ちゃん!」を連呼するのも妙にウザい。ザワつく。
というこうとで、あまり期待せずに観に来た本作。
前半までは1作目と同じような印象でイマイチに感じたけど、後半からは良かったと思う。
以下、ちょっとネタバレありだけど、
面白くなった理由は、やはり、1作目から引き続いて登場した、デッドプールことウェイド・ウィルソンの恋人であるヴァネッサを早々に殺したことが大きいと思う。
アメコミの原作版は未読だが、そもそもデッドプールというキャラクターは通常のマーベルヒーローとは毛色が違う、善悪を超えた「トリックスター」的なポジション、軽口を叩きながら敵は容赦なく殺す、ヴィランではないけどDCのジョーカーみたいな存在という印象。
なので、愛する彼女を守る人情味は、デッドプールというキャラクターにはイマイチそぐわない気がする。
「陽気な基地外」こそがデッドプールに望まれるキャラ設定。
妙に人情に篤い、近い将来は愛する妻と自分の子供が欲しいと思っているようなヌルいキャラクターでは大いにマズいのだ。
守るべき存在を無くして、ある意味開放されたデッドプールの活躍は、前作よりはハジけた印象。
虐殺アクションもギャグも、前作より冴えてる感じがした。
本作では、冒頭で愛するヴァネッサを殺され、自分自身も彼女の後を追って死ぬことだけを目的として事件に巻き込まれるが、最終的にはあの世の彼女に諭され自死をあきらめるストーリーなんだけど、やっと余計なキャラがいなくなったので、たぶん3作目からはもっとハジけた作品、本来のデッドプール作品になるんじゃないかと期待している。
なおWikipediaで読んだんだけど、原作ではデッドプールが死なない体質になったのは、本作で未来からやってきた半身サイボーグ「ケーブル」役のジョシュ・ブローリンが演じた、アベンジャーズ最大の敵「サノス」に、死ねないように呪いをかけられたからだそうだ。
どうしてデッドプールが死ねない体にされたかというと、デッドプールと相思相愛のキャラクターである「デス」という死の世界の女王にサノスが横恋慕したためで、死の世界でしか会えない「デス」にデッドプールを会わせないため。
・・・女のためだ。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノスが全宇宙の半分の生命体を殺したのも、愛するデスにいいカッコしたかったためという、元ネタはつまらないお話なんだから、やたら大作っぽく格調高くしてるけど、しょせんこんなレベルの作品なんだから、みんな気楽に行きましょうよ!
そんでラスト。
ライアン・レイノルズの、『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』と『グリーン・ランタン』の自虐ネタがめちゃくちゃウケるのでホントみんな観て!
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