ジャッキー作品に優劣をつけるのは困難だけど、自分的に『酔拳2』はベスト3には入る作品。
妻子には厳格ながらも優しい一面も見せる父親と、息子思いでカンフーの達人でもある母親とのコミカルな掛け合いは、まんま、リー・リンチェイの快作『格闘飛龍 方世玉』の設定をパクっていた。
ただこちらの作品は、母親役は落ち着いた美人のミシェル・ヨー、息子役のリー・リンチェイはそもそも童顔。
親子と言われても説得力があるのだが、『酔拳2』のジャッキーはどうみても立派なオッサン。
父親役ティ・ロンはどう見てもジャッキーと同年代にしか見えず、故アニタ・ムイ演じる継母は明らかにジャッキーより若い。
ただ、この無理やり感もやっぱりいい味だしてて、なにより、あの映画史に残るクレイジーなラストバトルは、何度観ても観飽きるということがない。
ということで、『酔拳2』待望のブルーレイがHDデジタル・リマスターでやっと登場。
これは買わないワケにはいかないだろう。
ディスクは2枚組で、本編ディスクはHDデジタル・リマスターされた、なぜか幻の「香港公開版」。
日本語吹替は従来のソフト版とともに、ゴールデン洋画劇場放送版も収録されているってのがウリなワケだが、しかし何でリマスターされたのが、あの問題作「香港公開版」なんだろう・・・
どうしても「日本公開版」に慣れているので、『酔拳2』のラストはジャッキーが口からシャボン玉を吹いてからエンディングテーマ&NG集に突入しないと、もはや気持ち悪くなってしまう。
というか、やはりあの香港公開版エンディングは蛇足としか思えず、カットしたのは当然だと思うのに、なぜ待望のブルーレイ版では、このバージョンがメインなんだろう???
しかも蛇足シーンになったら、当然ながら日本語吹き替えがバサッとカットされている。
・・・てか、こういう雑味がジャッキー映画ぽくて良いと言えば言えるのか。
特典ディスクには、「国際公開版(アジア圏)」、ジャッキーの肉声音声(ただし英語)で吹替えされている「US公開版」、そしてお馴染みの「日本公開版」の3バージョンと特典映像(当時の日本版プロモ映像など)で構成されているが、3バージョンともリマスター版ではないので、映像は粗く再生サイズも小さい。チャプターもない。
とにかく雑味満点で、ある意味、取って付けたようなアルティメット・コレクター版なんだけど、まぁしょうがないのか。
ブックレットも丁寧な作りなんだけど、内容的にはそれほど新鮮味も面白くもなくて、とにかく日本で無駄に丁寧に製作しました、なので高額だけど買ってね!って感じの商品でしたYO。
※追記
Amazonのレビューに、隠し映像を紹介してくれた方がいました。
「インタビューにカーソルを合わせ、リモコンの左ボタンを押すと酒樽?に移動するので、決定ボタンを押して下さい。」
なんと香港公開版以上に幻の映像らしい、一部アジア地域の春節期に公開されたジャッキーの新年の挨拶ビデオが観れます。・・希少映像が多いので、やっぱ貴重なブルーレイ版と言えるのかな・・。
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