okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

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『まぼろしの市街戦』4Kデジタル修復版 感想

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あの町山智浩氏のオールタイムベスト作品でもあり、多くのサブカル系の方々の間でもとても評価が高い作品。
かねてから一度観てみたいと思っていたところ、この度、4Kデジタル修復版で公開されるということで、平日の朝っぱらから渋谷のアップリンクまで出向いた次第。

 

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舞台は第一次大戦末期の北フランスの小さな町。
敗戦色濃いドイツ軍は、占領したその町から撤退する際に、いずれ進軍してくるであろうイギリス軍ともども町を爆破しようと計画し、大量の爆弾と起爆装置をセットして町から去る。
町に潜入していたスパイから爆弾が仕掛けられたことを知ったイギリス軍は、フランス語が堪能であるという理由だけで、町に単独で潜入して爆弾の解除を行うようプランピック二等兵に命ずる。
全ての町民が避難してもぬけの殻になったその町にイヤイヤながらも潜入したプランピックは、残留していたドイツ兵に見つかり、町の精神病院に逃げ込んで難を逃れる。
やがて、精神病院から抜け出した患者たちは誰もいない街中に繰り出して、思い思いの衣装に着替えて、思い思いの役を演じ始める。
陽気でハチャメチャな患者たちに翻弄されながらも、プランピックは何とか爆弾と起爆装置を探そうとするが・・

 

「戦争の狂気を皮肉たっぷりに描いたカルト映画の傑作」などと仰々しく言われているが、コメディ映画なので、基本的にタッチは軽い。
銃撃戦もあったりするが血糊も出ないので、あくまでライトな作風。

特に惹かれたのが、おフランス映画らしい非常にポップでカラフルな色調。
精神病患者たちが、精神病院の囚人服のような病院服を脱ぎ捨てて、娼婦や貴族、聖職者や軍人など思い思いの役になりきるのだけど、彼らのその衣装がクラシカルでポップでお洒落なのだ。
彼らが色とりどりの衣装を着て、晴天の下でパレードや戴冠式などを行っている景色がまるで白昼夢のシーンを観ているようで、とても幻想的だった。


そして彼らはひとときの宴を楽しんだ後、自らの檻に戻っていくという、自由奔放ながら諦観も感じさせるという、なんとも深いストーリー。
なんとなく、アレハンドロ・ホドロフスキー監督作品からグロさを抜いたような幻惑的な作品でもあった。

 

自らを「キ〇ガイ」だと称し、そしてリアルな「キ〇ガイ」に殺害されてしまった故・村崎百郎氏が大好きだった映画ということで、奥様である森園みるく氏は、彼のコレクションなどの博物館である「村崎百郎館」が「まぼろし博覧会」内に開設される運びとなったことに、とても運命的なものを感じたという。

 

もう半世紀以上も前の作品だが、現代でも古さを感じさせない名作だった。

 


映画『まぼろしの市街戦』≪4Kデジタル修復版≫ 予告編

 

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