製作20周年を迎えるということで、9月6日から2週間限定で4D上映を行っている『マトリックス』。
お値段高くて殆ど行かない4D上映だが、『マトリックス』は何度観ても面白いので、20年ぶりに劇場で堪能したく行ってきた。
なお劇場はいつものTOHOシネマズなので、4Dシステムは「MX4D」(アメリカ)。
「MX4D」は以前に同じ劇場で『キングスマン: ゴールデン・サークル』を観て以来だが、今回『マトリックス』の4D演出を経験してみて、やはり「MX4D」は、「4DX」(韓国)に比べて演出がイマイチであると確信した。
前回は作品自体がダメ映画だったので4D演出もつまらない気がしただけかと思っていたが、『マトリックス』のような傑作映画をもってしてもチープな4D演出だったので、これはシステムが劣っているとしか思えない。
とにかく、取って付けたようなフラッシュ「ピカッ」とシートの「ドンッ」がいかにも雑。シーンに合わせて、やっつけでシート揺らしたり光らしたり水しぶきあげてる感じだ。
「4DX」で『マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション』を観たときは4D演出が巧み過ぎて、作品への没入感が半端なかった。
やはり、「MX4D」より「4DX」がシステムとして優れていると言えるのではないか?
(ただ「4DX」は1作品しか観たことがないので大きいことは言えないのだけど・・)
まぁ4Dシステムについてはともかく、『マトリックス』は20年経った今でも古さを感じさせない傑作だ。
SF作品にカンフー・アクションとスタイリッシュさを融合させた斬新な作品だが、ストーリーは王道で感情に訴えてくる良質のドラマ。
ネオが決死の覚悟でモーフィアスを助けに行くシーンと、トリニティのキスでネオが死から蘇って覚醒するシーンは、何度観てもホロリとしてしまう。
正直、『マトリックス』を超えるSF作品は今の時点では出てきていないと思っている。
続編の『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』も斬新な作品で十分に見応えはあったが、ストーリーがより難解になったことで、作品としてのシンプルな魅力は薄れてしまった気がする。
このほど、ラナ・ウォシャウスキー監督で『マトリックス4』が、キアヌ・リーブスとキャリー・アン=モスをキャスティングして製作されるという、マトリックスのファンとしては非常に喜ばしいニュースが飛び込んできたが、20年以上ぶりの新作は是非とも、1作目のような壮大かつシンプルなアクション大作に仕上げてほしい。
あ、これから観る人は、できればTOHOシネマズ系列ではなく、ユナイテッド・シネマ系列の劇場で鑑賞することをおススメしますね。
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