ちょうど昨年10月に開催された牧田恵実さんとの二人展『ブレイクイク初夜』から1年。川合喬太さん初の個展『強化脳髄人間の覚醒』に、最終日ギリギリに訪れた。
場所は同じく、横浜中華街のギャラリーソコソコ。
横浜中華街は、前々日に猛威を振るった台風19号の通過がウソだったかのように、大勢の観光客で溢れていた。
ちなみに川合さんは、台風19号の暴風域が関東に上陸し、まるで戒厳令が布かれたかのように全ての電車が運行を中止、通りには人っ子一人いなくなった台風のピーク日である10月12日にも在廊されていたそうだ。さすがアーティスト魂!
観る者を不安にさせるような川合さんの不穏な作品。
なお会場の設営は、同じくアーティストのマンタム氏がプロデュースしている。
少し不気味なアンティークで作り出された空間が、河合さんの不穏な作品群と物凄くマッチしており、今回の個展は川合さんとマンタムさんとのコラボ作品であるともいえる。
ギャラリー内には川合さんのほかマンタムさんも在廊されていたが、マンタムさんが川合さんの作品について語られている様子が、まるで愛弟子に対する師匠のような風情であり、川合さんの才能に対する並々ならぬ期待感が伝わってきた。
また川合さん自身も、今回の初個展ではマンタムさんのサポートが物心両面でかなり大きかったのではないだろうか。
マンタムさんの空間と川合さんの作品群が見事に融合した不思議な空間。
素敵な個展でした。