okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『隠し砦の三悪人』 感想

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2019年度の「午前十時の映画祭10-FINAL」をもって終了となった「午前十時の映画祭」が、「午前十時の映画祭11」として早々に復活した。
ただ「午前十時」と一口で言うが、実際に最寄りの映画館までは自宅からドア・ツー・ドアで最低1時間はかかるだろう。休日に午前10時を目指して映画館に行きつくのは結構ハードルが高いので、いい企画なのだけど、よっぽど劇場で観たい作品しか行かないのだが、黒澤作品で三船敏郎主演作は可能な限り劇場で観たいもの。

 

ということで、ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』のアイデアの基にしたと公言し世界的名作でもある『隠し砦の三悪人』。この作品は休日に多少早起きしても観に行かねばならないだろう。
ただ「午前十時の映画祭11」からは、上映開始時間を10時からと限定しなくなったそうで、自宅からの最寄り映画館であるTOHOシネマズ新宿では鑑賞日当時の開始時間が10時50分に設定されていて助かった。劇場によっては9時台に開始するところもあって、これは甚だ迷惑!

 

『隠し砦の三悪人』はDVDでしか観たことがなく、しかも4Kデジタルリマスター版での上映だったので、画像もクリアで大いに見応えがあった。
初めて観たとき、雪姫を演じた上原美佐の声が甲高く、セリフの抑揚や滑舌も今一つで、いかにも新人女優といった感じがしたが、今回、大スクリーンで改めて観たら、すごく熱演されているのがわかった。
てか、演技がまったく初めての素人なのに、よくぞここまでヒロインを見事に演じきったものだ・・・
この作品のために乗馬と剣道を習ったそうで、その甲斐あってか、武家娘としての所作も堂々としていたし、馬の扱いも手慣れた感じで、他のベテラン俳優たちに引けを取らないほどスクリーン映えしていた。
・・かと思ったら、「私には才能がない。」と、たった2年で俳優業を引退するという思い切りの良さ!
・・しかし、たった2年なのに9本も映画に出演しており、いくら映画全盛期とはいえ東宝、働かせ過ぎだろ!

 


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冒頭で落武者役の加藤武が切られて倒れているシーンで、倒れている頭すれすれに馬が横切っていくシーンがあったが、パッと見、足が頭に当たっているように見えたが、やはり頭を蹴られていたらしい。
黒澤監督がさすがに加藤武を気遣って声を掛けたら、加藤武の胸元から、奥さんが持たせてくれたお守りが落ちてきたそうで、「いやーさすがに奥さんも加藤君が危険だと気遣ったんだねぇ」なんて呑気な感想を語っていた。
秋月の隠し砦の舞台となった蓬莱峡での撮影シーンも過酷そうで、急こう配の砂利を何度も上り下りする千秋実と藤原釜足が撮影中に無傷だったワケがない。
また後半、主人公たちが鉄砲隊に狙撃されるシーンがあり、やけに着弾がリアルだな、と思ったらやはり本物の銃弾を撃たせたそうだが、最初は、主人公たちにわずかに狙いがそれるように撮ろうとしたらしい・・・。結局は編集で着弾するシーンと繋いでいたが、そら当然やろ!そのまま撮ってたら世界の三船が撮影中にオダブツやないかい!

とにかく、現代では絶対に撮影できない、昭和のイケイケな邦画最盛期の名作なので、これは絶対にスクリーンで1度は観とくべき。

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マーベルレジェンド アイアンマン(80周年記念アレックス・ロス版) レビュー

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前回と同じく、米国ハズブロ社はマーベルレジェンドのクラシック・アイアンマン(Marvel Comics 80th Anniversary)。
マーベルコミックの80周年を記念して販売されたメモリアル版とのこと。

 

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有名アメコミ作家であるアレックス・ロスのデザインだそうで、2019年秋頃に発売された際は日本でも3,000円程度だったが、最近ではかなりプレ値になって手が出なかった。
再販されたのか、5,000円以内になっていたので購入。

 

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さすがメモリアル版ということで、社長と鼻ありの2種ヘッドが付属している。コミック版のトニー・スタークの素顔ヘッドが欲しかったので、これは嬉しい!

 

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いやー、やっぱり味があるなー

 

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ホットトイズでもダイキャストでコミック版アイアンマンを販売予定だけど、さすがホットトイズだけあってクオリティは高いが、なんかシャープ過ぎて(もちろん高額過ぎて・・もあるが)購買意欲が湧かなかった。

 

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コミック版のアイアンマンは、これくらい雑な造形でチープなほうがフィットする。こればっかりはアメトイに軍配が上がるな。

 

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とは言え、造形も塗装もそんなに悪くない。可動域も広く自由なポージングが可能。

 

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アメコミ版の社長ヘッドがいい。

 

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鼻があるヘッド、黒歴史と言われてるらしい。確かに若干の違和感があるが、これはこれで味がある。

 

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モジュラーアーマー版と。
いや、こうして並べても、意外とカッコいいな・・マッシブだし。マーベルレジェンドいいな。

 

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シーハルクと。シーハルクでっけー。

 

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しかし、なんでこんなにアイアンマンに惹かれるのか・・・
そもそものコミック版のデザイン、決してカッコよくない・・というか、むしろダサい。
このデザインをそのまま実写化したら、MCUもここまで世界的にメジャーにならなかったと思うので、MCU第1作目『アイアンマン』(2008年公開版)、本当にエポックメイキングな作品だったな、と改めて感じた。

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