okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『さらば、わが愛/覇王別姫』 感想

こんにちは!


オープニング



一昨日ですが、「さらば、わが愛/覇王別姫」を観てきました。
「第二回 新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作」
という企画での上映作品です。

この企画のラインナップは、キネマ旬報などでベスト10になりそうな優等生な名作ばっかりであまり触手が動かず、観にいったことはありませんでした。

ただ本作は、昔レンタルビデオで観たことはあったのですが、なんとなく大スクリーンでもう1度観てみたいと思い、朝っぱらから出張ってきました。

なお妻には、「昔観たことがある作品を、わざわざ1,000円払って観なくとも、レンタルで視聴すればどうか」と言われましたが、そもそも3時間弱の長尺。
わざわざレンタルしてまで観たいかというと、ちょっと・・みたいな。

いやしかし、改めて鑑賞してみると、非常に見応えがある良作でした。
やはり映画館でじっくり観るのに適した作品です。

覇王別姫1


日中戦争から文化大革命までの、中国の激動の時代に翻弄される、
京劇の女形役者の豆子〈ドウヅ〉と、
彼が兄とも恋人とも慕っている、同じ京劇役者の男役の筆頭・石頭〈シートウ〉、
そして石頭の妻である元娼婦の菊仙〈ジューシェン〉の3人の男女を描いた作品です。

女形役者らしい、繊細で傷つきやすい豆子を今は亡きレスリー・チャンが、
いかにも中国女性らしい、美人だが気の強い菊仙を往年の美人女優コン・リーが、
気が優しくておおらかだが、あまり物事を深く考えない石頭をレッド・クリフの曹操役でお馴染みのチャン・フォンイーが
それぞれ好演しています。

張國榮

程蝶衣〈チェン・ディエイー〉:レスリー・チャン

 

鞏俐

菊仙〈ジューシェン〉:コン・リー
 

張豊毅

段小楼〈ドァン・シャオロウ〉:チャン・フォンイー
 

本作は中国と香港の合作ですが、中国側の意向か?原作とは微妙な違いがあるそうです。
 
原作は未読なので、Amazonで注文しました。
 
なお清朝時代に発祥した京劇ですが、文化大革命の頃までは日本の歌舞伎と同様に、殆どの劇団では女性役も男性が演じていたそうですが、文革後、男性が女性を演じるのは風紀上、宜しからずということで、現代では女性役は女性が演じているそうです。
 

覇王別姫2


★★★★★
 
全然話が変わりますが、本作を鑑賞した日は、地元の高校野球県大会の決勝戦が行われた日で、星稜高校が小松大谷高校を、9回裏8-0から大逆転し、全国ニュースにもなりました。
 
スポーツ観戦には全く興味がない(というかむしろ嫌いな)私でさえも、思わずYouTubeで9回裏の試合を視聴してしまいました(笑)
 
ところで「2ちゃんねる」では、
「よし、決まったな 風呂にでも入るか」
 もしくは
「風呂試合」
なる定番のAA(アスキーアート)があることをこの日、初めて知りました。
 

風呂試合2

 
「スポーツで、明らかに一方的な状態から神がかり的な大逆転劇が起きた様子を指して使われる」AAだそうで、この星稜高校の大逆転に、これほどふさわしいAAもないな、と。
 
思わずワロタwww。


●レスリー・チャンのモニカ
 
 

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