こんにちは!
なにげなくAmazonのkindle本ランキングを眺めていたら、ちょっとインパクトのあるタイトルが。
「がきデカ」、「スケバン刑事」、「おやこ刑事」、「野獣刑事」、「海パン刑事(汚野たけし)」・・・
古来から、刑事と書いて「デカ」と読ませる刑事モノのタイトルは星の数ほどありましたが、「処女刑事」(しょじょデカ)とは!
有りそうで無いような、なかなかの直球系
キャッチーなタイトルに惹かれて(そして値段も安かったので)、恥かしながらポチってしまいました!
しかし、こんな官能小説がランキング上位に入っているってことは、私のようにタイトルのインパクトに惹かれて、つい購入した人が多いんだと思われます。
・・・んで読んでみましたが、
まぁ内容は推して知るべしで、圧倒的にタイトルの方が面白い作品でした。
ちなみに、「刑事」が「デカ」と読まれるようになった由来を調べてみると・・・
警察組織ができた明治時代のはじめ、警察は「角袖(かくそで)」と呼ばれる外套を着用する事が多かったそうです。
やがて警察の隠語として、「角袖(カクソデ)」が短縮された「カデ」・・・
それを逆転して「デカ」と呼ばれるようになったそうです。
★★★★★
これだけエロコンテンツが充実している現代。
官能小説というジャンルはますます衰退していくんだろうとは思いますが、そして私自身も、官能小説なんて殆ど読まないのですが、1冊だけ持っているこの本。
『幻作珍籍美学文庫〈第10巻〉土佐乞食のいろざんげ・夜這奇譚』
民俗学者である宮本常一(みやもとつねいち)の『忘れられた日本人』という非常に面白い著作があるんですが、そのなかの1篇に『土佐源氏』というお話があります。
これは、若い頃に馬喰(ばくろう)をしていたという盲目の老人の、ちょっと色っぽい昔語りなのですが、これが何とも味わい深い、いいお話。
※「土佐源氏」のモデルは山本槌造(1864~1945)という人らしい
この『土佐源氏』のポルノ版ともいうべき、作者不明の『土佐乞食のいろざんげ』という官能小説なのですが、これが実は『土佐源氏』の原型というか原作で、宮本常一が過去に書いた作品である・・・
など諸説がある作品なのですが、真相は不明らしい。
タイトルでは『処女刑事』が勝っていますが、内容およびエロティック度合いについては、圧倒的に『土佐乞食のいろざんげ』のほうに軍配が上がります。
それではー