こんにちは!
演技が大きい! 悪役の悪役振りが大きい! 阿部寛が大きい! 吉川晃司も大きい!
大きい、大きい、大きい!
とにかく大きい。
「大きいことは正義」と、このドラマを観て感じました。
普段はテレビドラマを殆ど観ないため、『半沢直樹』なんて観ていないと言ったら親戚筋や、果ては会社の上司にまで「なんで観てないの? あんた、バカァ?」
くらいdisられたものでした。
もちろん池井戸潤の著作も読んだことがない。
それが、ひょんなことからTBSドラマ「下町ロケット」を観ることになったのですが、これが面白い。毎週かかさず観るようになってしまいました。
1.全員目が血走っている
主演の阿部寛さんはもちろん、本ドラマの出演者は昼夜問わず、目が充血している。
まるで、役者さんをガチで2連徹くらいさせてから撮影してるんじゃ?くらい、見事に充血している。
中小の町工場では徹夜がデフォ!
「ブラック企業大賞がなんぼのもんじゃい!徹夜上等!ブラック上等!夜露死苦!」
的なサラリーマンの心意気が熱く伝わってきて、視聴者はいやがうえにも感情移入させられます。
充血目の威力!
2.サラリーマン的な悪役の描き方が見事
そして、そんな熱き中小町工場の人々をとことん虐める大企業の悪役たち。
・・・新井浩文さん、木下ほうかさん、池畑慎之介さん(ピーター)、世良公則さん、小泉孝太郎さん・・・
彼ら悪役の、もう悪いこと悪いこと!
時代劇の悪代官以上に悪い現代サラリーマンの悪役達を、最後にはギャフンと言わせるというこのカタルシス、さすが「水戸黄門」で培ったTBSドラマよ!
3.演出はクサいが、技術の説明が緻密
とにかく、ストーリーも演技も演出も大きすぎるほど大きいですが、企業間の特許侵害の裁判などドロドロした話や、ロケットのバルブなど精密機器の構造、仕組みなどをリアルに描くことで、お話に理系的なリアリティを持たせることに成功し、あまり熱心なドラマ視聴者層ではない私のような現役サラリーマンも取り込むことに成功しています。
★★★★★
そして忘れてはいけないのが、阿部寛さんの右腕役を務める安田顕さん。
熱き男ながら、冷静な技術者としての1面も見せる重要な役どころです。
驚いたのは、深夜にたまたま観た、北海道ローカル番組での安田顕さんの熱量の低さです。
大泉洋さんなど、同じ北海道出身の演劇ユニット「TEAM NACS」(チーム・ナックス)が、函館の町を紹介するロケ番組でしたが、今では全国区で押しも押されぬ人気者の大泉洋さんも、ローカル番組とは思えないほど高いテンションで喋りまくり、他のメンバーも番組を盛り上げようと一生懸命ななか、ひとり安田顕さんだけは無言。
体調は悪くなさそうでしたが、ロケバスの中でたまに映る彼の表情がとにかく無表情で、「もしや息をしてないのでは?」と思わせるくらい目が死んでいました。
北野映画で悪役を演じるほどの出世ぶりですが、不要なときには無理に力まず、力を溜めておくタイプの俳優さんと見た。
ますます盛り上がっているドラマ「下町ロケット」ですが、
今後の安田顕さんの活躍も見逃せません!
それではー
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