okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『帰ってきたヒトラー』 感想

こんにちは!


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話題作『帰ってきたヒトラー』を観てきました。

しかし、さすが大東京。どちらかというとマイナー(だと思っていた)作品が満員御礼になってしまう現象は地方ではありえないので驚きました。


死の瞬間になぜかタイムリープして現代に現れたアドルフ・ヒトラー。なぜこの時代に飛ばされたのか不明だったが、いつしか周囲には異常にクオリティの高いヒトラーのモノマネ芸人と勘違いされ、ヒトラー自身も、自分が笑い者になっていることを意識しながらも、持ち前の超カリスマ性とアジテート力を発揮して、次第に大衆の心を掴んで新たな第三帝国を築こうとする・・・
・・・「歴史は繰り返す」ということを、アイロニー満載で描いた問題作です。

 

最初は、よくある新鮮味のないコメディ映画だなと思いながら観てたのですが、徐々にコメディ映画ではなくシリアス作品だと思い直し、最終的にこの作品、普通のドキュメンタリー映画だな、と理解しました。それも良質なドキュメンタリー作品。

みんな、心のどこかでヒトラーを待望してるんだな、と。

ドイツといえばユーロ圏ではリーダ的存在の国家ですが、多くの国民は現在の国の状況に不満を抱いている。ドイツ国民の本音を垣間見れる作品だと思いました。

 
★★★★★

  

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とにかくドイツでヒトラーネタをやるのは、日本ではハンセン病問題や部落問題を扱うくらいタブーだと思っていたのですが、にもかかわらずこんな映画を製作したことは本当に驚き。そして本作が本国ドイツで公開されたのは昨年10月ですが、それ以降、ユーロ圏は移民問題がますますシャレにならない状況となっており、果てはイギリスがユーロ離脱を国民投票で決定するという・・・

なんという先見性、しかもなんというタイミング・・・

 

今年の春に、『サウルの息子』というナチスドイツの極悪非道ぶりを淡々と描く映画作品を観たのですが、

 

 

ナチスドイツがユダヤ人に対して行ってきた残虐無道は百も承知しながら、それでもヒトラーを求めるユーロ圏の先進国の心情。まったくこの作品、是非とも「今、観るべき映画」だと思わずにはおれませんでした。

  


映画『帰ってきたヒトラー』予告編


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それではー

  

帰ってきたヒトラー(字幕版)
 
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