こんにちは!
以前にも書きましたが、ゴジラには全く興味がなく、ちょっと前までは絶対に観にいくつもりはなかったのですが、あまりにも社会現象となっており、ツイッターでも絶賛の嵐。ま、『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督もちょい役で出演されるそうだし、冷やかし気分で観てくっか!ということで、せっかくなのでコチラ↓で、本日鑑賞してきました。
そしたら、皆さんの仰るとおり。ゴッツい作品でした。
グロテスクで凶暴で不気味なゴジラ。
突如市街に怪獣が現れたら、きっと日本政府も自衛隊もこんな対応するんだろうな、と思わせるリアルな描写、演出。
効果的に使用される旧作ゴジラのテーマ曲たち。
巷間言われているように、「こんなゴジラ映画を作りたい!」というクリエイターと、「こんなゴジラ映画を観てみたい!」というファンの気持ちがガッチリ交差した、世界に出しても恥ずかしくない名作で、ゴジラ映画にはまったく共感できない自分でも手放しで賞賛するほかありませんでした。そしてVFSは実写映画版の『寄生獣』も手がけた株式会社白組。さすがのクオリティだった。
特に良かったと思われるのは、以下の3つです。
1.他の余計な怪獣が出ていない
(観たことないですが)初代ゴジラのストーリーを踏襲し、怪獣はゴジラのみしか登場しない。モスラだとか、イオマンテだかビオランテだとか、余計な怪獣がでてきてゴジラと闘うという子供向けの話になっていない、このシンプルさが作品を引き締めた気がします。
2.無名の白人俳優が出ていない
どうして無名の白人俳優が出てくるアジア映画はB級っぽくなってしまうんだろう。
米国の長官とかエラそーな人の役を日本人には馴染みのない欧米の俳優さんが演じると、なぜかその作品全体がB級色に染まってしまうもの。本作にもストーリー上、何人か米国人が出演しますがあまりフューチャーせず、メインキャストの一人である米国特使役を、イーオン仕込の英語を駆使する石原さとみに演じさせることで、極力B級臭を抑えることに成功しています。
3.ケン・ワタナベが出ていない
妻は、「ケン・ワタナベが出てきませんように」と祈りながら観ていたとか。
なぜなら、彼が出た瞬間にその作品は、ケン・ワタナベのPVになってしまうからだそう。ケン・ワタナベの「ほら、英語もペラペーラなハリウッド・アクターの僕、素敵でしょ」オーラがその作品を、たとえハリウッド大作であってもB級臭くさくする、負のエッセンスになってしまいます。
★★★★★
そして本作の魅力の一つは、なんと総勢328名にもなるキャストがそれぞれチョイ役でも記憶に残る味のある演技を魅せてくれること。チラっとでも好きな俳優さんが出るとうれしくなってしまいます。
庵野作品にはお馴染みの市川実日子や片桐はいりは勿論、仮面ライダーWでデス・ドーパント役だった手塚とおるも!余貴美子なんて、昨晩観たテレビドラマ「孤独のグルメスペシャル」に食堂のおばちゃん役でチョイ役で出てたのに、なんで今日もゴジラに出てるんだよ!しかもメチャクチャかっこいい役柄で!
そして、日本が誇る名バイプレイヤー・諏訪太郎
ただ、エンドクレジットで名前を見て、「え?出てたっけ?」と思ったのが前田敦子。
モロ師岡さんですらすぐ気付いたのに、天下の元AKB、全然気付きませんでした。
それではー