こんにちは!
日本人たるもの、1度は行っとかなきゃいけない場所にもかかわらず、この歳まで全く足を運んだことがなかった歌舞伎鑑賞。
このたび初めて、東京は銀座の歌舞伎座に行って参りました。
しかし当日は、折り悪くもリオ五輪メダリストの凱旋パレードが午前11時からあるらしい。
例年何10万人という人が銀座に集まってくるとのことで、銀座周辺はさぞ混雑するだろうなと、ちょっと不安でした。
つーかさー。パレードなんてテレビで見りゃいいじゃん。。
ここはAB蔵さんバリに、ミーハーなオジサン、オバサンに一言いいたい。
出かけるのは、やめなさい。
しかし、歌舞伎座周辺はそれほどの混雑はありませんでした。よかった。
東京メトロ日比谷線で東銀座駅に降りたら、おー、ホームが既にカブキ!
テンション上がる!
3番出口から出たら、歌舞伎座の地下2階 お土産処 木挽町広場に直結だ!
テンション上がる!
なお初めての歌舞伎座ということで、歌舞伎座での鑑賞には一家言あるご夫妻から事前に「歌舞伎座での観劇ルール三か条」を伺ったのですが・・・
その1.お弁当は銀座三越デパ地下で購入すべし
その2.観劇前はアルコール摂取でアート鑑賞のための感受性を高めるべし
その3.観劇後の興奮は銀座ライオンの生ビールで冷ますべし
その1は却下。銀座三越の平日オープンは10時30分らしく、歌舞伎座初心者が11時開演の昼公演にたった30分でお弁当選んで始めて行く歌舞伎座に辿るつけると思えない。
その2も勿論却下。歌舞伎座初心者が頻尿のリスクを背負いながら観劇前にビールなんて飲めるワケもなく。
なので、その3だけ実行することに。
ということでお弁当は、木挽町広場のお弁当処「やぐら」で手早く購入。
自動販売機もカブキだ!
テンション上がる!
事前に予約済みの切符を切符引取機で発券したら、上階へ。
イヤホンガイドをレンタルしたので、いざ歌舞伎座入り口へ!
今月は、先日ワイドショーを賑わせた中村橋之助さんが八代目「中村芝翫」(しかん)を襲名するという目出度い襲名披露興行。
最近までワイドショーに引っ張りだこだった橋之助さんを観れるということでテンション上がる!
今回は初めてということで、手頃なお値段の「3等A席」に。
いずれ出世したら1等席で観劇するぞ!
開演前にトイレなど。
歌舞伎座トイレだ!テンション上がる!
祝幕はなんと佐藤可士和氏デザインだそう。
なおさすがに3階席、意外に見やすいと思いましたが、やはり舞台は遠いです。
ということで、あらかじめオペラグラスを購入しておきました。
あ、歌舞伎座で観劇するにあたっては、成毛眞師匠の『ビジネスマンへの歌舞伎案内』も参考にさせて頂きました。
★★★★★
さていよいよ開演。
昼の部の幕開きは、『初帆上成駒宝船』(ほあげていおうたからぶね)。
父親の芝翫さんと同時襲名した、中村橋之助、福之助、歌之助の3兄弟が演じる新作舞踊です。
でオペラグラス。やっぱり役立った。さすがに3階席だと役者さんの表情までわかりませんが、オペラグラスがあると表情までバッチリ観ることができました。重くてちょっとだけ邪魔ですが。
あとイヤホンガイドも、やはり初心者にはありがたい。
解説がないとさすがに演目の内容を理解できないので、ちょっと邪魔ですが歌舞伎初心者はしばらくお世話にならざるを得ない。
続いては中村七之助さんの『女暫』(おんなしばらく)。
・・・いやー、七之助演ずる巴御前が、なんとも色っぽくキュートで凛々しく・・・
これまでは歌舞伎役者の不祥事をテレビで見るにつけ苦々しく思ったものですが、いや実際に芸を目の当たりにしたら、そんなのどうでもいい!
というか、これだけの舞台を勤めるためには、相当の修行が必要でしょう。
芸さえ素晴らしければプライベートで何をしようがいいじゃないか!
今回の演目で一番楽しめました。
幕間(まくあい)では、やぐらで購入した「みやび幕の内弁当」を頂きました。
まいうー!
続いては『お染久松 浮塒鷗』(おそめひさまつ うきねのともどり)。
さてここらへんから、お弁当でお腹も満たされたせいか少し眠気が・・・
舞踊メインの演目は、ちょっと眠くなりますね。
NHK教育かなんかで歌舞伎番組を見てる感じになってまいります。。
昼の部の切(ラスト)は『極付幡随長兵衛』(きわめつきばんずいちょうべい)。
いよいよ中村芝翫さんの登場だ。立ち回り以外のシーンではちょっと寝てしまいましたが・・・
さすがベテラン。堂々の演技。かっこいい!
妻の三田寛子さんが「ウチに芸の肥やしは要らない!」とか仰ったそうですが、イヤイヤ。肥やし、いるでしょ。というか三田寛子さんも、きっと腹ではわかっているハズだ。あれだけの女将さんなんだから。
これだけの芸を披露するためには肥やし、どんどん必要だ!
これからもどんどん不倫して、肥やし補充して芸を高めてください!
観劇の後は「三か条」に従って、銀座7丁目の銀座ライオン ビアホールへ。
ビールがうまいぞ、この野郎!
ってことで始めての歌舞伎鑑賞でしたが、思ったより楽しかったです。
役者さんの迫力ある演技。普段見慣れない衣装や化粧、セリフ。
多少の勉強は必要ですが、1度観たら次も観たくなる魅力が確かにありました。
大向こう(おおむこう)さんの掛け声も気持ちがいい。
歌舞伎座自体もキレイだしサービスも行き届いているし、まさに大人の場所。
次はもう少しいい席で観たい!
それではー