okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

川崎貴子さん『愛は技術 ~何度失敗しても女は幸せになれる。~』 感想

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起業家であり「女のプロ」としても知られる川崎貴子さんの著書『愛は技術 ~何度失敗しても女は幸せになれる。~』を、今更ながら読ませて頂いた。

 

川崎社長の記事はネット上ではよく読んでおり、いずれは著作も読みたいとは思いつつも、著作のテーマが若い女性向けの恋愛本や仕事論であり、既婚でオッサンで恋愛とは全く無縁になった自分とはターゲットが完全に違っているので今まで敬遠していた。
なので本書については、単純にエンタメ作品として楽しむつもりで手に取った次第。

 

とにかく川崎社長の文章、プロのライター並みに面白いのだ。

以前、ツイッターのリンクから飛んだあるネット記事を読んでいて、「誰が書いてるのか知らないけど文章うめぇな、このオッサン」と思って後でライターを確認したら川崎社長のテキストだったのか!ということがあったが、経験豊富で飄々としたオッサンが書いているようなユーモラスさも滲むロジカルな文章で、本業はベンチャー企業家なのになんでこんなに文章がうまいんだろう?
(てか、編集者が大幅修正しているか、ゴーストライターじゃないの?なんて半ば疑ってみたりもする)

 

『愛は技術 ~何度失敗しても女は幸せになれる。~』のターゲットは、主には比較的高キャリアのアラサー女子。
彼女たちは自身が高スペックであるがゆえ、婚活対象の男性にもハイスペックな物件を望みがち。なので、こじらせてしまう。

ただ、現代はあえて結婚を望まない「お独り様」主義の男女がますます増えている。
そんなレッドオーシャン市場だけに、川崎社長はあえて、「バツイチ、子あり」男性も選択肢の一つとして提案している。
Amazonレビューには、「なんで結婚対象にバツイチで子ありで50代男性をあえて狙わなくちゃなんねーんだ!(怒)」みたいな感想もあったけど(そもそも本書に「50代男性」とは書いていない)、川崎社長の意図は、離婚経験者は過去の失敗を反省し、糧としてるため思慮深く、かつ子供の養育費を賄えるほどの経済力もそれなりにあるため、落ち着いた伴侶たりえる可能性がある。よって「独身ハイスペック」男性や「バツイチ、子なし」男性に比べたら、はるかにブルーオーシャンではないか?と分析・考察されてロジカルな提案なのだ。

 

以下は文中・・・

 

「久しぶりに会った友人、知人(婚活市場でハイスペックといわれる男性たち)が軒並み離婚し、独身市場に舞い戻ってきた時期があります。
私はすぐさま、婚活女性たちに「ニシンが来たぞー!」と、村中に聞こえるような声でお知らせしました。」

 

・・・ワロタ!

そもそも大漁をシンボライズする魚って、「ニシン」だったんだ!と改めて気付かされる。
そういえば、「にしん来たかと カモメに問えば わたしゃ立つ鳥たつとり 波に聞け」って曲があったわ。
ソーラン節がポロっと普通にでるくらい、希代の美人実業家・川崎貴子、まさにオッサン力高し!

 

また川崎社長は、ご自身もそうであるように、あえてすごく年下の男性との結婚という選択肢についても語っておられるが(こちらはハードルが高いのであえて推奨はされていない気がしないでもない)、以下は川崎社長とご主人の結婚当初、まだ旦那様が若さゆえの未熟さで、老練なオヤジにボコ殴りにあう夫婦ゲンカの下り。

 

「口げんかに関していえば、営業上がりの、当時「ベンチャー経営10年選手」だった私に夫が勝てる見込みは皆無。
そんな卑怯な戦いを受けて立つわけにもいきません。
私は、武士の情けで刀を抜かず、「やめておけ、経験値が違う」と横顔で語りかけます。
しかし、何度も丸腰で挑んでくる夫。
そして、とうとう夫は「それは人として言ってはならぬ」というNGワードを失言してしまい、巨神兵の如くゆらりと立ち上がった私に絨毯爆撃される・・・・・・。」

 

みてこの見事な文章! てか、巨神兵って・・・!

そのときの状況がまざまざと浮かんでくる・・
通勤電車の中で思わず吹き出してしまった。

 

自分自身、昨年結婚10周年を迎えたが、子供がいないこともあるかもしれないが、それなりに幸せな結婚生活を送れている気はする。
それは自分で言うのもなんだが、川崎社長が本書で提示する以下の、”『結婚向きの男』5つの条件”に、そこそこあてはまっているからだろうか。

 

(1) 「ありがとう」「ごめんなさい」が言える
(2) 「会話力」「傾聴力」に長けている
(3) (妻への)相談力がある
(4) 心に何かの傷を持っている
(5) 情緒が安定していること

 

でも周りを見渡すと、不倫している夫がいたり、夫の事を「死んでくれないかな・・」と本気で思ってる妻がいたり、舅や姑に疲弊してる妻がいたりと、知り合い夫婦の半数以上は結婚生活が幸せとは言えない状況なんだけど、思うにそのような夫婦の夫には、上記条件の最低3つは備わっていないな・・・と確かに思う。

 

結婚はゴールではなくて、今後の長い人生のスタートなのだ。
・・・いきなり結婚式のスピーチみたくなったが・・・

例えば進学や就職。
高校や大学に入学すること自体が目的ではなく、そこで何を学ぶかが重要であり、その会社に就職できること自体が目的ではなく、いかに自身が疲弊することなく、生き甲斐を持ちながら生活の糧を得るかが大事。(自分はできなかったけど)
結婚もホント同じで、すること自体が目的ではなく、これから全く赤の他人と末永く協力して、楽しく幸せに暮らしていくことが目的なのだ。


その赤の他人である伴侶を選ぶに際して、いったいどんな相手を避けて、どんな相手を選ぶべきか。また自分自身はどんなメンタルでどんな思考で相手と接すればよいのか。
まさに「技術的」ともいえるチェックポイントが微に入り細を穿って本書に記載されているので、多様性の時代だが、あえて結婚という選択肢を選ぼうと考えている人は一読しては如何だろうか。

 

愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。

愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。

 

 

なお川崎社長、ありがたいことにツイッターやインスタなどで相互フォローして頂いている。
ただ通常、このような著名人の方の相互フォローは多分に営業的なものなので、一面識もない数多の単なる一般人フォロワーのツイートなんてミュートしているのが普通と思われるが、なぜか川崎社長、たまに自分のツイートに「いいね」してくれたり、ヘタしたらコメントまで書いて下さることもあって、すごく嬉しいやら、恐縮してしまうやら。

ホントありがとうございますなんだけど、でもこんなことされると「惚れてまうやろ~」になってしまう、てか、もしかしてオレのことが好き?

 

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