okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『アントマン&ワスプ』 感想

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「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の数ある作品群のうちで、何度も観たいと思える作品は以下の3作品くらい。

 

 『アイアンマン』(2008年公開)
 『インクレディブル・ハルク』(2008年公開)
 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年公開)

 

上記3作は今でも思い出しては繰り返し鑑賞している。
なお次点としては以下の3作品だろうか。

 

 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
 『アントマン』(2015年公開)
 『ブラックパンサー』(2018年公開)


1作目の『アントマン』は、バツイチ前科持ちで風采も上がらない、マーベルヒーロー史上、かなりダメな部類に入る主人公スコット・ラングが、離婚した妻との一粒種である愛する娘のために、ダメダメ野郎から見事にスーパーヒーローに成長していくとう成長譚。ストーリーもシンプルでそれなりにカタルシスもあり、MCUのなかでは面白い良作だった。

 

そして最新作の『アントマン&ワスプ』

コメディ描写がとにかく面白くて、MCU作品群でこれだけ笑える作品は初めて。
さすが、コメディ俳優の雄と言われるポール・ラッド。

そして今回、満を持して登場したアントマンの相棒、ワスプ。
あのスウェーデンの傑作ミステリー『ミレニアム』のヒロイン、リスベット・サランデルのハンドルネームの由来にもなったというマーベルの女性ヒーローなのだが・・
確かにアクションは素晴らしかったんだけど、キャラクター的にはそれほど飛び抜けた感もなく、そして演ずるエヴァンジェリン・リリーも、失礼だが容姿的にもイマイチ魅力的でなく、前作のほうがカッコよかった(髪型のせい?)と思ってしまった。せっかくワスプになったのに。

敵であるハナ・ジョン=カーメン演じる「ゴースト」も、ヴィジュアルはカッコいいのだがイマイチ中途半端な敵キャラで、突き抜け感がない。

 

ペイトン・リード監督によると、本作の構成は、往年の名作『ミッドナイト・ラン』をかなり参考にしたそうだ。
マーティン・ブレスト監督作、ロバート・デ・ニーロ主演のこのロードムービーは、最初はソリが全く合わなかった賞金稼ぎと会計士の男2人が、追ってくるFBIやマフィアをやり過ごしながら逃避行を続けるうちに、次第に友情が芽生えていくというバディ物の傑作。
自分も大好きな作品なんだけど、確かに『アントマン&ワスプ』は、アントマンとワスプの相棒物語であり、FBIやマフィアを出し抜きながら目的地に向かうというプロットも同じ。
でもこの作品からは残念ながら『ミッドナイト・ラン』臭は感じられなかった。
そもそもアントマンとワスプは相棒とは言えども、お互いを憎からず思っている男女同士。『ミッドナイト・ラン』の肝ともいえる、「次第に芽生える男同士の不器用な友情」の再現はさすがに難しい。

 

そしてなにより今回のアントマン、コメディは冴えてるんだけど、単なるサポート役みたいな役回りなので、主役として困難を乗り越えて強敵を倒す、というヒーロー物に当然必要なカタルシスや感動を観客に与えてくれない。

 

ということで、単なるいつものMCU作品群のひとつで、でもギャグだけは面白かった!という印象だった。惜しい・・

 


「アントマン&ワスプ」本予告

 

 

しかし、初代ワスプことジャネット・ヴァン・ダインを演じてたのがミシェル・ファイファーだとは映画を観終わっても気づかなかったよ。

というか、『バットマン リターンズ』以降の彼女の作品はまったく観てなかったので、メチャいきなり感。キャット・ウーマン役が強烈過ぎて、なんでマーベル映画に出てるの?みたいになった。

 

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アントマン (字幕版)

アントマン (字幕版)

 

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