okurejeの日記

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『スカイライン -奪還-』 感想

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2011年に日本公開された『スカイライン -征服-』。

当時のハリウッドでは、突如地球に侵略してきたエイリアンとアメリカ軍との戦闘を描いたSF映画が流行っており、『世界侵略: ロサンゼルス決戦』とか『バトルシップ 』など。
本作もその流れの1作品で、どれも子供騙しみたいで全く興味が無かったんだけど、なぜかこの作品だけは劇場まで観に行った。
(『バトルシップ』は後日レンタルDVDで鑑賞したが、予想に違わずつまんない作品だった。)

 

『スカイライン -征服-』、取り立てて面白い映画というワケではないんだけど、ラストシーン、結局エイリアンに捕まってしまった主人公が、哀れにも宇宙船内で脳ミソを摘出されて死んでしまう。
しかもバイオ生物みたいな怪しげな生命体の頭部に脳を移植されてしまうが、なぜか人間としての記憶が残ったまま、モンスターとして目覚めてジ・エンドという・・
グロいやらモヤモヤするやらのラストシーンが妙に印象に残った、奇妙な作品だった。

 

そんな前作『スカイライン -征服-』から7年後に製作された、純粋な続編となる本作。
…て言うか、まさかこんなB級作品の続編が出来るなんて思ってもみなかった!

 

正直、悲惨な最期を遂げた主人公が謎の生命体として蘇ってから、いったいどんな展開になるのか気になっていたので、密かに続編は楽しみだったのだ。
ただ、当時いっしょに観に行った妻は、まるでエイリアンに脳ミソを吸われてしまったかのように前作を観た記憶をスッポリと無くしていたので、連れて行くのに説明するのが大変だった。

 

『スカイライン -奪還-』は、時間軸としては前作と同じ時間から始まる。
前作は宇宙船がやってきて人類を征服するまでのわずか3日間を描いてるが、本作はさらにその後、今回の主人公たちが一度は宇宙船に捕捉されるも、何とか脱出してラオスに逃れ、なぜか現地の反政府組織と合流し、ついにエイリアンに反撃するまでをキッチリと描写する・・・今度は戦争だ!

 

エイリアンに支配されたロサンゼルスで、主人公たちはなんとか捕捉された宇宙船から逃げ出すまでの流れは普通だったが、中盤以降、なぜか行きついた先のラオスで謎の反政府組織と運よく合流し、しかもその組織のヤク中の白人科学者が、対エイリアンの薬品を簡単に作り、さらには組織のリーダーが東南アジアの伝統的武術「シラット」の達人で、ナイフだけでエイリアンをバッタバッタと斬り殺すという、あまりにご都合主義的で突込みどころが多すぎるストーリー展開。

しかしながら、テンポの良さ、B級映画にしては見事なVFX、主演のフランク・グリロ、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、シラットの使い手であるイコ・ウワイス等、キャストの外連味(けれんみ)、そして何より、適度なバカっぽさとアクションの素晴らしさで、ボンクラ映画好きなボンクラ野郎達も大満足な、見事なボンクラ映画に仕上がっていて、先日観た、何もかもが中途半端な出来の駄作『ザ・プレデター』とは大違いだった。

 

なお本作、ジャッキー映画ではお馴染みのエンドロールでのNG集もあるので、観に行かれる方は最後まで席を立たないでね。
NG集ってのは諸刃の剣で、シリアスな映画でやると作品が嘘っぽくなるので、本作のようなSF作品の場合はどちらかというとマイナスになりそうなんだけど、なぜか今回はNG集も微笑ましい感じで楽しめた。

作品自体の魅力がそうさせたんだと思う。

 


『スカイライン』シリーズをムー編集長が徹底解説!【特別映像】


映画『スカイライン-奪還-』予告編

 

スカイライン-征服- (字幕版)
 
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