春の休日の昼下がり。
千駄木の登録有形文化財「島薗邸」で開催された「島薗邸落語会」にお邪魔した。
昨年、板橋のカフェ「百日紅」で初めて拝見させて頂いた三味線奏者の与つ葉さん、再びライブに行きたいと思いつつ行きそびれ、やっと本イベントにてパフォーマンスを観ることが叶った。
貴重な昭和初期建築の島薗邸、現在は月2回しか一般公開されていないそうで、このような珍しい建物内で落語と三味線漫談を堪能できるというお得なイベントとなっている。
開演前に島薗邸の各部屋を見学させて頂いたが、こちらの建物は洋館と和館が併設して配置された「和洋併置式住宅」という様式だそう。もちろん、イベント会場は和館の和室。
さて落語会の開口一番は、 三遊亭遊七さんの『初天神』から。
前座噺の定番、女流落語家さんの初天神は初めてだったが、さすがに女性が語るだけあって、とっても可愛い金坊だった。
続いて、山遊亭くま八さんの落語『松山鏡』。
真打?と思ったほど面白くて、お客さんの弄りも毒があって面白くて堂々とされていて、テレビに出演されても人気が出そうな噺家さん。
そして中入り後は、お待ちかねの与つ葉さんのパフォーマンス。最前列に座っていたので、かぶりつきで演奏を堪能させて頂いた。
なお与つ葉さんは本日(4月15日)より、東京近郊の離島にしばらく滞在されるとのことで、本土でのライブはこのイベント後にはしばらく無さそう。
なので非常に貴重な一席でもあって、立ち合えてラッキーだった。
トリは山遊亭くま八さんの相撲落語『花筏(はないかだ)』。こちらも本当に面白かった。
ということで、貴重な建築物のなかで落語家さんの噺を三席と三味線を楽しめるという、とてもお得で楽しいイベントで、マジで「こいつは春から縁起がいいぜ」な一日を過ごせてしまった。