okurejeの日記

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『パンケーキを毒見する』 感想

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ネット上の映画レビューサイトではアベ応援団がこぞって記入しているのか、当然のごとく星1つで批判の嵐。
「反安部~菅政権の人物にばかり取材した偏った作品、観る価値なし!」


・・まぁここ数年、なにかと政権サイドと揉めてきた河村光庸氏のプロデュース作品なので、それは偏った内容になるだろうし、前作の『i-新聞記者ドキュメント-』でもちょっと使っていたが、ガースーを揶揄するようなアニメーションを多用するのも、ちょっと日本のドキュメンタリーには合わないかな、と思っていたのでそれほど期待して観に行ったワケではなかったが、これが意外と(失礼だが・・)キッチリした作品だった。

 

まず日本では、マイケル・ムーア監督作品のように、辛口なアニメやブラックジョークを多用して権力者を揶揄するようなドキュメンタリー作品はそぐわないと思っていて、本作でものっけからアニメや役者さんを使った実写映像を間に挟んできたので、当初はちょっと過剰な演出にウンザリした。
しかしこれは、内山雄人監督がワザと行ったバラエティー的な演出手法で、その後の解説やインタビューの内容がシッカリしているので、観ているうちにメリハリが効いた演出に引き込まれてしまった。
特にラストのアニメは秀逸で、強欲で横暴な人間の牧場主に、文句ひとつ言わない大人しい羊たちが、過酷な飼育環境のため次々に死んでいくシーンは身につまされる。

また、思ったより菅叩きに終始するような偏った内容でもなく、ガースーの(数少なくはあるが・・)良いところや過去に実現した政策なども語られていて、必ずしも全てを否定するような作品になっていないのも印象が良かった。
なお、赤坂の迎賓館赤坂離宮を通年で一般公開することにしたのは官房長官時代のガースーだったのは知らなかった。一度見学させてもらったけど、あの壮麗な建物内部が見れたのはガースーのお陰様だったのか。

 

・・とは言え、安部政権時代から、誰が見ても明らかに黒なのに白と言い張り続け、反論や批判も無言でやり過ごす、あまりにも強引な政治運営にはさすがにウンザリ。
このコロナ禍で感染も収束しないままオリンピックを強行開催して電通やパソナの中抜きを許し、さらに感染拡大させてるなんて悪手なんてもんじゃなく、もはや日本にとって害悪でしかない。
ガースーも安倍政権時代は晋三の代わりに嫌われ役を担わされ、挙句に尻をまくって逃げ出した晋三の尻拭いをするだけの政権運営を任されて気の毒な部分もあるが、それでも官房長官時代のガースーの横暴な態度は目に余るものがあったし、これまでの悪行にはキチンとNo!を突きつけないといけない。そしてその手段としては、我々が選挙で投票するしかない。

 

ラストでは、20代の若者(学生団体ivoteのメンバー)が、なぜ同世代の若者が選挙に興味を持てないかを分析していたが、その分析結果がいちいちもっともだった。結局この作品のタイトルにもある「パンケーキ」のようなフワッとした印象操作で自民党に煙に巻かれているのでは?という考察、なるほどなーと思った。
・・というか、自分が20代の頃は学生で社会人なり立てで、まったく選挙に行く気がなく行ったこともなかったので、若い人が選挙に行かないのもショーがないと思うし気持ちもわかる。だからこそ、若い学生の人たちが選挙に行くべきと考えて行動している姿は頼もしいし、すっごく偉いなと思ってしまう。

 


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・・ということで本作。ガースーを揶揄するだけの偏った映画ではなく、自分の生活をよくすることを考えるならちゃんと投票に行きましょう。というテーマが軸作品です。できれば、みんな観に行きましょう。

 

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