okurejeの日記

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『ゴーストバスターズ/アフターライフ』 感想

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主要キャストが女性で一新されたリブート版『ゴーストバスターズ』(2016年版)は、公開前からジェンダー問題などで非難され、つい最近も、米国で発売されたアルティメット・コレクションに加えられなかったことで物議をかもしたが、初めて鑑賞したときは、とても面白い作品だと感じた。
特に、ケイト・マッキノンが演じたジリアン・ホルツマンのファンキーなキャラクター像が斬新で、新しい時代のゴーストバスターズを感じたものだ。

 


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なんてケレン味あふれたアクション!これぞ現代のゴーストバスターズ!

 

・・ただ最近、3度目の鑑賞の際は、どうもギャグが少々臭く感じてしまった。
主要メンバーのクリステン・ウィグやケイト・マッキノンは『サタデー・ナイト・ライブ』出身者で、コメディのノリは『サタデー・ナイト・ライブ』っぽい気がするのだが、それが2000年代にはちょっと時代遅れな感じがして、何度目かの鑑賞でそれが違和感になってしまった気がする。
そもそもオリジナルの『ゴーストバスターズ』の主要メンバーであるビル・マーレイやダン・エイクロイドも『サタデー・ナイト・ライブ』出身者で、公開当時の80年代なら『サタデー・ナイト・ライブ』ばりのコメディ演出でも違和感がなかったが、現代の映画で同じ演出をされるとちょっと時代遅れな感はある。

 

さて本作。
なにやら2016年版『ゴーストバスターズ』を、またも無かったことにするごとく、約30年前に公開された『ゴーストバスターズ2』の続編ということで、2014年に亡くなったハロルド・レイミスが演じた、イゴン・スペングラー博士の孫娘が主人公であるという。

 

イゴンの娘でシングルマザーであるキャリーは、生活苦でアパートを追い出され、息子のトレヴァー、娘のフィービーを連れて、しょうがなく父が残したオクラホマ州の片田舎の農家に引っ越すことに。
しかしその土地では毎日、正体不明の地震が発生し、祖父が残した荒れ果てた家屋内でも、不思議な超常現象が度々発生する。祖父からの隔世遺伝なのか、人付き合いは苦手だが科学知識が豊富なフィービーは、祖父が残したと思われる正体不明の装置(P.K.Eメーター、ブロントパック、ゴーストトラップ)を発見し、トレヴァーは古びた納屋からポンコツ同然のキャデラックのバン(ECTO-1)を発見する。
そしてある日、フィービーのサマースクールの教師である「アントマン」とゴーストトラップを開放してしまい、中から封印されていたゴーストが逃げ出し、街中でも超常現象が発生することに・・

 

フィービーを演じたマッケナ・グレイスがとても魅力的で、いかにも科学オタクだった祖父・イゴン・スペングラー博士の血縁だと感じさせるほどの好演。ラストでフィービーと、つなぎ姿で登場したオリジナルメンバー(ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、そして、CGで登場したハロルド・ライミス)との共演シーンでは、オールドファンとして、やはり涙してしまった。

 

・・しかし、作品として面白かったかというとちょっと微妙で、少しく取っ散らかった脚本であるな、とは思った。特にフィービーの兄・トレヴァーのキャラクターの味付けが弱くて、女の子好きなのかナイーブなのか真面目なのかよく伝わらず、いったい、このキャラにどんな役割を与えたかったのか不明だった。
あとトレヴァーのバイト先の仲間たちの人種が雑多で、アメリカの片田舎の設定なのに白人が一人しかいないという変なポリコレが発動されていたのも違和感。
ラストで、オリジナルのゴーストバスターズのメンバーで一番出世したのは、アフリカ系アメリカ人のウィンストン・ゼドモアだったという後日談も同様。

また何と言っても一番のマイナスポイントは、ゴースト達とのバトルが少なすぎること。
結局登場したのはいつものゴーストのみで(スライム、マシュマロマン、破壊神ゴーザと「門の神ズール」、「鍵の神ビンツ」・・って、1作目と同じやん・・)、街中にあふれるゴーストを捕獲するシーンがほぼ無いため、まったくゴーストバスターズ感がないゴーストバスターズになってしまっていた。これはやっぱり痛い。

そしてゴーストバスターズの魅力といったら、ハイテク・マシーンなのに見た目アナログ感が溢れる、まるでスターウォーズのメカのようなゴーストハント機器を駆使して、ちょっとおとぼけだがインテリ層である学者たちが、労働者風のつなぎをコスチュームに、ビジネスライクにゴーストハントを商売にするというギャップだと思うのだが、本作ではそういった意外性もなく、単に懐古趣味で1作目をトレースしただけの作品になっていたのは残念なところ。

 

懐古趣味的な最近の作品、『マトリックス レボリューションズ』や『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と比べると、『マトリックス レボリューションズ』よりは断然いい作品ではあるが、単に懐かしのキャラクターを集めただけでなく、ストーリーもアクションも満足できる出来であった『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』には残念ながら及ばない作品ではあった。

でも泣いちゃったけどね。

 


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ゴーストバスターズ (字幕版)

ゴーストバスターズ (字幕版)

  • メリッサ・マッカーシー
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