とにかくDCエクステンデッド・ユニバースが製作したDCコミックスの実写作品はクズばっかりな印象のなか、久しぶりに観るべき作品が登場した感じ。
ただ観るまでは少し不安で、まず予告編を観てもどんなバットマンを描こうとした作品かイマイチ伝わってこず、バットマンのコスチュームも過去作と比べてもそれほど代わり映えしない。もっとも心配だったのがキャットウーマンの衣装・・というかマスクで、どうみても鼠小僧次郎吉でしょコレ。
しかし観終わってからの満足度は高かった。
ストーリー的にはリブート版の1作目ということでビギンズ的な物語だったが、最近の流行りか、ブルース・ウェインの両親が殺害されるシーンやバットマンになるまでのシーンなど、お決まりのシークエンスが省かれていたので、観客も余計な復習をすることなく、純粋にバットマンのアクションを楽しめる。
不安だったバットマンも、原作コミックとゲーム版のバットマンを実写化したような、スタイリッシュながらマッシブなビジュアルでとても良かった。アクションも派手でいいし、ゴードン警部補と協力しての捜査シーンも探偵っぽくて、ゲーム版バットマンのようでこれもまたいい。
バットモービルやバットサイクルも、一般車を改造したリアルなデザインで、それもまたいい…。
キャットウーマンもゾーイ・クラヴィッツの好演のおかげで、ねずみ小僧マスクがまったく気にならないほどスタイリッシュなアクションを披露していて、それもまた良し!!な印象だった。
なによりブルース・ウェインを演じたのがロバート・パティンソンなのがいい!ベン・アフレックが降板してくれて本当に良かった。甘いイケメンは正義!
クリストファー・ノーラン監督版バットマンで実写版バットマンの完成度は頂点に達したが、本作で新たな魅力あるバットマン映画が誕生した感じ。
DCフィルムズもやればできるじゃないか・・というか、もうバットマンの単体作品だけ作ってればいいのでは?
ザ・フラッシュとかモモアマンなんていらないんじゃないか?