あの問題作『クライングフリーセックス』シリーズの第三弾!
『スペースクライングフリーセックス』を観てきた!
・・と言っても、記念すべき1作目である『クライングフリーセックス』を初めて観たのはその数日前、クリフラ公式HP上のネットショップで購入したDVDにて・・という、完全なる「にわか」ファンで、2作目の『クライング フリー セックス Never Again!』は未見という・・
とにかく、「乗るしかない このビッグウェーブに!」ということで、初日初回上映鑑賞のため、新宿はK's cinema(ケイズシネマ)に赴いた。実はK's cinemaさんには初めて訪れたのだが、とてもキレイでオシャレな劇場だった。
ロビーは多くのファンで溢れかえっていたが、驚いたのは、岩崎友彦監督を始め、主演の合アレンさんやマイケル・ファンコーニさんなどの出演者やスタッフと思しき方達が、むしろ観客より多いんではないか?というくらい紛れていて、このアウェイ感に、ニワカとしては身の置き所がなく感じてしまったほど。
さて本編。
正直、狙ってやられているのか真正のアレなのか、未だ判断がつきかねる岩崎監督の演出と、もはやチープというのも褒めすぎなほどの全編グリーンバック撮影の作品を、60分といえど鑑賞できるのか少し心配だったが、思ったよりも楽しめたし、大いに笑わせて頂けた。
バカバカしいお話なのは承知の上で鑑賞すれば、想像以上に映像はシュールだし、なんだかんだでベテラン俳優の木村圭作さんが演技で物語をキチンと締めてくれるので安心して鑑賞できる。
また、特殊造形の百武朋さんの造形物が本格的過ぎて、予算大丈夫だったのか心配になったほど。「シークレットディバイス」カッコいい!フィギュアが出たら欲しい!
舞台挨拶も楽しかった。
岩崎監督の、「マイケル・ファンコーニさん演じるコブラの秘所を隠すようにヒラヒラと舞う蝶は、『羊たちの沈黙』のシーンをイメージした」、「劇中に出てくる牢獄に貼られた岩崎監督作品『大きな春子ちゃん』のポスターは、『刑務所のリタ・ヘイワース(ショーシャンクの空に)』のオマージュである」、「コブラの2つの息子の名前(ラリーとバリー)は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニュークスの首にできた大小2つの瘤の名前から取った」という、本当にどうでもいいトリビアも聞けてためになった。
そういえば昨今、映画関係者のセクハラやパワハラが世の中を賑わしているが、少なくとも岩崎監督の現場では、そのようなことは起り得ないんだろうな。アットホームな雰囲気しかイメージできない。(作品は思いっきりセクハラですけど!)
・・ただ、同行した妻は大いに不快だったらしく、鑑賞後はかなり気まずくなってしまった・・
事前にどんな映画であるかの説明をしなかったのだが(・・というか、本作の説明をしても詮無いことだと思ってしまって・・)、観客の9割がオジサン、映画の内容もバカバカしくて下ネタ満載ときたら、普通の女性ならまず喜ばないだろう。。
映画鑑賞前にいっしょに見てきた新宿御苑の満開の桜の余韻を完全に散らしてしまって、大変申し訳ないことをしてしまった。
・・ということで、ボンクラ共に超おススメの本作、4月15日(金)まで新宿はK's cinemaで上映しているので是非!(奥様や恋人は同伴せず、お一人で観に行くことをお勧めします。)