空也上人立像といえば、教科書でよく見る「貧相な老僧が口からヘンな物体を吐き出している」図柄が面白くて好きなのだが、空也上人本人がどういった事績を残した人なのかは全く知らない。
そんな空也上人立像が、3月1日から東京国立博物館で展示されているらしく、ちょっと見に行ってみようかと思って「特別展 空也上人と六波羅蜜寺」のWebサイトを見ていたら、なんと!
会場限定で、海洋堂制作のフィギュアが販売されているという!これは欲しい!
・・と思ったが、初回入荷の1,400個は既に完売しているという・・
しかし、次回入荷(900個)の予定が3月下旬頃とのことで、それから特別展のツイートをこまめにチェック。
結局、4月9日に入荷するとの情報を前日に知り、慌てて当日のチケットを予約した。
あさイチからフィギュアをゲットしたい人が多いのか?、当日の午前中のオンラインチケットは既に完売で、12時半の回を予約して東京国立博物館にいそいそと向かう。12時過ぎに到着した博物館前には、既にフィギュアをゲットした人がチラホラおり、こちらも慌てて特設ショップのレジの行列に並んで、いざ購入しようとスマホのオンラインチケットを提示したら、「本日の日付印が押された紙のチケットを提示してください!」と言われてしまった。
転売ヤーの購入を少しでも防止するため、ちゃんと特別展のチケットを購入した人のみ(しかも当日に限る)、フィギュアを購入できるシステムになっているのだ・・
冷静に考えたら、初回の1,400個が完売したのは3月15日頃だったので、いくら入荷数が900個といえど、初日の、しかも午前中で完売するワケはないのだが、目の前のレジの行列と、次々に空になっていくフィギュアの段ボール箱を見るとついつい気もそぞろになってしまう。
メルカリやヤフオクでもそこそこ転売されていて、なんと9,800円の商品が3万円で出品されていても落札されているのだ。遠方に住んでいる人にとっては、会場への交通費も考えたら3万円でも安いのかもしれないが・・
特別展の入場列に並んで、やっと入場できたらと思ったら、すぐに出口に向かって小走りする自分の姿を、同行の妻はあきれ返って眺めていた。
無事にゲット!
特設ショップは特別展会場の外だが、再入場可能なので、ようやく落ち着いて「特別展 空也上人と六波羅蜜寺」の展示物を鑑賞。メインの空也上人立像だけでなく、これまた教科書でよく見た「伝平清盛坐像」なども間近で鑑賞できて良かったのだが・・お目当てのフィギュアをゲットした安心感と高揚感で、鑑賞はオマケみたいになってしまった。
海洋堂なのでクオリティは高いのだが、9,800円の商品だと言われると、さすがに買う人は限られるだろうな・・
なお東京国立博物館と海洋堂のコラボ商品といえば、忘れられないのが、2009年の「国宝興福寺創建1300年記念阿修羅展」の会場限定で販売された阿修羅像のフィギュア。
当時はまだ東京在住ではなかったので、出張で上京した際にスーツ姿で東京国立博物館まで走り、やっと会場に辿り着いたと思ったらフィギュアは既に完売!・・ただし後日発送で購入可能だったので助かったが、入手にはすごく苦労した。
阿修羅像の箱は空也上人立像の箱より小さいが、値段は当時で2,980円だったので、今と比べるとまだまだ物価が安かったんだなと実感。大きさも同じで、むしろ彩色は阿修羅像のほうが細かく、明らかにに手がかかっているのに、空也上人立像は3倍の9,800円・・・
ということで、現時点(2022年4月12日現在)でまだ公式アカウントから完売のツイートがないので、2次出荷分を狙っている人はまだ購入可能だと思いますが、週末に入手可能かは何とも言えないので、欲しい人はお早めに。
ただ、最近のメルカリやヤフオクでの転売商品の売れ行きも落ち着いてきてるようなので、まだ余裕あるのかも。