okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』 感想

 

『ロッキー4/炎の友情』という、物凄い日本の副題が付いたオリジナル公開(1985年、日本初公開は1986年)から35年以上経った今、スタローンが自ら本作を再構築し、91分だったオリジナル公開版が94分になっただけでなく、なんと本編の42分が新たなシーンに差し替えられているという規格外の作品。
しかも4Kデジタルリマスター、5.1chサラウンド、ビスタからシネスコへのアスペクト比変更まで行いながら、本国アメリカでは一晩限りの限定上映という贅沢すぎる作品で、日本でも現時点では劇場でしか鑑賞できないという超レアな本作。・・これは映画館に駆けつけるしかないでしょう。

 

 

超久し振りに『ロッキー4/炎の友情』を観たのが、『クリード 炎の宿敵』を劇場に観に行く前夜の約3年前くらいなので、内容をあまり覚えておらず、再編集版との違いには正直、あまり気づけなかった。確かに、アポロがなぜドラゴとの対戦にこだわったのかという点が強調されていたように感じたし、またロッキーがドラゴと対戦するまでのロッキー自身の、そしてエイドリアンとの葛藤シーンに重きを置いた、より重厚なドラマに仕上がった印象はあった。
アポロの葬式のシーンや、エイドリアンがロッキーを心配するシーンなどでは思わず涙が出てしまったし、ラストのドラゴとの対戦場面では、文字通り手に汗を握ってしまった。
そして何より、36年ぶりに劇場で観る本作の迫力は大層なものだった。
さすが、立川シネマシティの極上音響上映!

 

 

そして案の定、お手伝いロボットのシーンが全カットされていたのには笑ったしまった。
またアポロが、色んな思いを抱いてドラゴとの戦いに挑む様子はよく伝わったのだが、いざ対戦するシーンで、ジェームス・ブラウンの曲に乗って、アポロがアンクル・サムのような衣装でノリノリで踊りまくる能天気な様子を、ドラゴが蔑むような冷ややかな目で見つめるシーン。あんな人を小馬鹿にしたような演出が無かったら、ドラゴもあれほどまでにアポロをボコボコにしなかったのでは・・と改めて思ってしまった。
アポロ・クリードを殺したのは・・ゲロッパだな。。

 

 

なお本作を観た夜に、改めて『クリード 炎の宿敵』をアマプラで観たのだが、どうも以前に劇場で観た時ほど感動できなかった。やはり大スクリーンで観るのに比べ、テレビ鑑賞では迫力が減衰するということもあるが、クリード役のマイケル・B・ジョーダンが、あまり強そうに見えないのが原因かもしれない。
『ベスト・キッド』のリメイク版で、ジャッキー・チェンが出演しているにも関わらず、主役のウィル・スミスの息子が華奢過ぎて、あまり強そうに見えなかったのに似ているかも。
なので、なんだかんだ言って、やっぱシルベスター・スタローンは凄い。あれだけ体格差のあるドラゴと死闘を繰り広げて最終的に勝利することにも説得力があった。

 


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