okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『グリーン・ナイト』 感想

 

最近、何かと話題のA24(エートゥエンティフォー)の作品ということで、ミーハー感覚で観に行った。

原作があるらしいが勿論読んだこともなく、なんならアーサー王伝説についても殆どよく知らない。
なにやら、主人公はアーサー王の甥で、緑の騎士(グリーン・ナイト)と首狩りゲームをするファンタジーらしい。ということは『スリーピー・ホロウ』っぽく、敵の首をポンポン斬りまくるゴシック・ホラー的な何かかな?と思っていたら・・

 

主人公の若者、ガウェインは伯父であるアーサー王や円卓の騎士とともにクリスマスの宴に列席していたが、突如現れた緑色の怪物のような騎士に挑発され、勝負を挑むことになる。騎士は言う。「見事、我の首を斬り落としてみよ。もし切れたら、1年後のクリスマスに我のもとに出向いてこい。その際は我が汝の首を斬る」と・・
「・・?」と思いながらも、なぜか抵抗しない騎士の首を斬り落としたが、立ち上がった騎士は斬られた首を手に、悠々とその場を去って行く。「1年後に待っている」という言葉を残して・・
・・で、あっという間に1年が過ぎたが、わざわざ死にに行くために緑の騎士のもとに向かわなければならないガウェイン。まったく気乗りがしないまま、騎士が指定した緑の礼拝堂を目指し、愛馬に跨ってトボトボと旅立っていく・・

 

・・そう。
この主人公のガウェイン君、なんともヘタレで、旅路で立ち塞がる敵の首をバッタバッタと切り落としていくのかと思いきや・・
そんなに強そうにも見えない盗賊に身ぐるみ剥がれて馬まで盗られ、森に置き去りにされるは、空腹でフラフラになりながらも偶然見つけたキノコを食ったら、毒に当たってゲロを吐くは、なぜか進撃中の巨人と出会ってビビるは、たまたま行き着いた城の城主の妃に誘惑されそうになるわで・・
こちらが勝手に想像していた冒険譚とは真逆の展開の連続。・・正直めっちゃ退屈を感じ、何度も欠伸を噛み殺してしまった。とにかく早く終われ、早く終われ、と念じながら映画を観たのは、テリー・ギリアム監督の『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』以来かも。

・・・しかし・・。
ラストで、まったくこの作品に対しての評価がガラッと変わってしまう。

こういう作品も自分的にも珍しいというか、起=冒頭のシーンはとても面白く感じたが、承から転までのくだりが退屈だったら、普通はイマイチな作品なのに、結が締まっていると、その作品全ての印象が逆転してしまうという・・
要するに、この作品は、いい作品なのだ!! もう1回言う。この作品は良作!

 

 

で、最近は滅多に購入しないパンフレットを読んでみて、色々と合点がいった。

・・ていうか本作の監督であるデヴィッド・ロウリーって、あの「蓮實重彦」大大大先生が近年、自分の身内か!ってくらい褒めちぎってた監督やないかい!蓮實大先生が手放しでベタ褒めする監督の作品が、面白くないワケがない!

つーことでこの作品。さすがA24製作作品だけあるってことで、一見の価値がある映画になっているので、みんなも観に行きましょう。

 

 

 

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