okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 感想

 

前作の『ベイビーわるきゅーれ』は、『バイオレンスアクション』を実写にしたような映画と評判の、マイナー作品ながら根強い人気のある作品なので、一度鑑賞したいと思っていたが、今までその機会がなかった。

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』はその続編とのことで、前作は未見だが、是非とも鑑賞してみたかった。
なお『バイオレンスアクション』とは、ゆるふわな女子専門学校生が凄腕の殺し屋という、今までありそうで無かった設定の人気コミック。日常では普通のゆるーい学生生活を送っている主人公だが、請け負っている殺し屋稼業では凄腕の暗殺者で、アクションシーンが文字通りバイオレンス溢れる、主人公のキャラクターと暴力描写のギャップが魅力でもある作品。

 

 

ストーリー。
ルームシェアして暮らしている杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)。
二人はフリーターだが、実は殺し屋協会の正会員で、凄腕の殺し屋でもある。
殺しの技は一流の二人だが、日常ではゆるふわ全開で、生活能力も低くゆるゆるに生きている。
一方、殺し屋協会のバイト扱いである、ゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)の神村兄弟は、殺しの腕は悪くないのだが、バイトなので生活が安定しない。ある日、殺し屋協会の正会員を陰で始末したら、空いたポストに自分たちが繰り上がれるとの噂を聞いて、バイトから正会員に成り上がるため、人知れずちさととまひろを付け狙うことにする・・

 

 

主人公のちさととまひろのゆるふわブリは、『バイオレンスアクション』の主人公ケイを軽く超えていた。
とにかく、二人のゆるーい会話や、他の登場人物の会話もめちゃくちゃ現代的で面白くて、こんなにセンスのあるセリフが交わされる映画は初めてかもしれない、というほど面白かった。
若干27歳である阪元裕吾監督、末恐ろしい!という感じ。

メインであるアクションシーンもめちゃくちゃ迫力があって、冒頭の神村兄弟がヤクザがたむろするアパートを襲撃するシーンや、ちさととまひろの銀行強盗とのバトル、そしてちさととゆうりのラストバトルと、思ったよりアクションシーンが少なかったが、ガン=カタのような銃撃戦を盛り込んだ華麗なバトルは、どれも見応え抜群だった。
そして、まひろ役の伊澤彩織はそもそもスタントパフォーマーで、神村ゆうり役の丞威も格闘技経験者なので、バトルシーンはもちろん本格派だったが、おそらく格闘経験がないと思われるちさと役の髙石あかりと、神村まこと役の濱田龍臣のアクションシーンも、スタントダブルはいると思うが、遜色なく迫力があったのは、いかにアクションコーディネーターが優秀だったのか、という証左だろう。

 

・・ただ、惜しむらくはストーリー。
基本的には神村兄弟が成り上がるために、ちさととまひろの暗殺を目論むというのが物語の軸なのだが、中盤、神村兄弟がついに背後から襲撃を実行するも、秒で返り討ちに合い、殺し屋協会のクリーナーにあっけなく拉致されてしまう。ここらへんは、やはりバイトと正会員の格の違いだな、と思ったのだが、なぜかその後、ちさととまひろのすぐ真後ろで神村兄弟が簡単に逃げ出し、やっとのことで追いつてからのラストバトルでは、神村兄弟はめちゃくちゃ強敵になっていた。
・・ちょっと前までは秒殺されてたのに、なんでラストバトルになったら互角かそれ以上の強さになってるの?
・・さすがにこの展開は雑過ぎるように思われ、自分的には納得できなかったところ。
それでも、演技、演出、アクション、セリフとも、そこらへんの邦画を凌駕しており、とても楽しく鑑賞できた。
これはやはり、1作目をちゃんと鑑賞しなくてはならない!

ちなみに先述の『バイオレンスアクション』だけど、昨年に橋本環奈が主演で実写映画化されたが、これが酷評されまくりの出来らしく、当然、観る気もおきなかったのだけど・・
ツイッターでも話題になっており、まずポスターで橋本環奈が持っている銃が、思いっきり東京マルイ製の市販のモデルガンであると発見され・・これだけでこの映画の志の低さが伺われる・・
これがそのモデルガン。

 

 

また、こんなツイートをされている方もいたが・・

 

なんと『シン・仮面ライダー』のアクションコーディネーターは、『バイオレンスアクション』の人と同じ・・・
・・・確かに、これと同じ演出(チープな早回しとか)が『シン・仮面ライダー』でも随所にあったよ。。

 

 

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