okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『Chime』 感想

 

昨夜まで、この映画作品と上映館を全く知らなかった。

 

 

黒沢清監督の最新ホラー『Chime』を、錦糸町にあるミニシアター『Stranger』で鑑賞したのだが、映画も劇場も印象深かった。

 

 

『Stranger』は都営新宿線の菊川駅から徒歩1分という駅近。
菊川駅は自分の最寄り駅から少し遠いけど、乗り換えなしで行けるのが便利だった。

 

 

劇場はロビーがカフェと併設となっているシャレオツな造りだが、カフェ利用しないと待合場所が少なく、ちょっと戸惑ってしまった。
しかし劇場内は49席と小規模だけどスクリーンも音響も高品質。
2022年開業とういことで、すべてが新しいので当然なんだろうけど、かなり快適なシアターだった。
なによりいいのは、座席の高低差がちゃんとあるので、前の席の頭が被らないこと。
先週行ったシアター・イメージフォーラムは、高低差がないので前席の頭部を鑑賞しにきてるのかと思ったし。

 

 

とにかく『Stranger』とういう箱は、創設者の岡村忠征氏のココロイキが凄く感じられる快適な映画館だったので、また訪れたいと思った。
(岡村忠征氏は昨年末で引き、現在の運営はナカチカピクチャーズだそう)

 

 

で、本作、吉岡睦雄主演『Chime』。
そもそもホラー映画というのは現代では成立しない。
単なるエンタメとしてしか消費されないので、いかに笑えるかがポイントになると思うのだけど、ここ何年かで笑えたホラー映画と言えば、黒沢清監督の『蛇の道』(昔のやつ)の脚本を書いた高橋洋監督の『霊的ボリシェヴィキ』くらいだけど、本作は『霊的ボリシェヴィキ』よりは怖かったし笑えた。
でも、往年の黒沢清監督の傑作『CURE』っぽいなと感じたので、やっぱりホラーは現代ではエンタメでしかないのかな、と思った。

 


www.youtube.com

 

それにしても主演の吉岡睦雄が良かったな。
往年の笑えるホラーの主演を堂々と演じてた。
そして45分という短い尺もいい。短いので変に作品が頭に残ってしまう。

いや、良かった。お盆期間最後をきちんと締めてくれた作品と劇場だったー

 

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