昨年に引き続き、「いぬねこなかまフェス2017」にいってきました。
場所も昨年同様、三軒茶屋の昭和女子大学人見記念講堂。
前日は台風の影響で風雨で気温も低い残念な天気だったけど、フェス当日は打って変わって快晴。(友森さん、持ってるな・・・)
今回で4回目の開催になるそうで、お客さんも多くは友森玲子さんが代表をつとめるミグノンの活動賛同者で、当然ワンちゃんネコちゃんを飼われているペット愛好家の方だと思われる。
今回2回目の参加ながら、過去からほぼペットを飼ったことがない我々夫婦としてはやはり多少のアウェー感あり。
毎回豪華な出演者ですが、実は密かに一番楽しみなのは、椿鬼奴さん。
いぬねこなかまフェス出演者にも関わらず、かつて一度も犬も猫も飼ったことがなく、唯一飼ったことがあるペットは「シマリス」のみだという、その潔さにシンパシーを感じます。
また今回はスケジュールのご都合か、進行役の糸井重里さんは欠席。
友森さんお一人で仕切られていましたが、豪華出演者の皆さんを前にしても前回同様、臆することなく、ユルく、堂々とした司会ぶり。
あまりに流暢な進行ぶりなので、昨年初めて本フェスに参加した際は、友森さんってどこかのタレントさんだとばっかり思っていましたよ。
で本フェス、豪華ミュージシャンのパフォーマンスだけじゃなくて、ペットについての真面目な講演とかディスカッションもあって、昨年初めてこれが始まったときは、「え?歌だけじゃないの? え?寝ちゃうよ?」と思ったけど、これが聞いてみるとなかなか勉強になって。
昨年はペットショップの「生後8週齢」規制問題がテーマだったけど、
今年はペットの避妊・去勢と、最近話題になっている「多頭飼育崩壊」問題。
結論としてはペットの不妊手術は「絶対的にやるべき」。
メリットとしては、まず望まない出産を防ぐことができる、オスの場合は発情時のストレスが無くなる、また病気予防の観点では、メスの場合は、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症など、オスの場合は肛門周囲腺腫、前立腺癌、会陰ヘルニア、睾丸腫瘍などの発症を抑えることができる。
会場ではあまり言及されてなかったけど、デメリットとしては、手術時の全身麻酔のリスク、太りやすくなる、性格が変わる、など。
確かに人間に置換えて考えると、飼い主の意思で勝手に健康な臓器を摘出するのは抵抗がある。だけど、ペットのQOLを考えたら、そして不用意な出産のせいで最終的に殺処分されてしまうことを考えたら、不妊手術を行わい解はない、と感じる。
北欧なんかでは避妊・去勢することは「飼い主の敗北を認めているようなもの」って意識の国があるそうだけど、しかしいくら厳しく管理しても、発情期のストレスで自分のしっぽを噛み切ってしまうオス犬もいるそうなので、国土の広い外国はともかく日本では、飼い主の勝ち負けとかつまらない意地はどーでもいいから、とっとと飼い主の義務を果たせ!って思ってしまう。
なお犬種とか病院にもよるだろうけど、手術費用は1.5万円から2万円以上はかかるので、それなりのの出費も覚悟する必要あり。
ミグノンで譲渡する場合、飼い主候補の方には1週間ほどのトライアル期間を設けて、基本的には代表の友森さん自身がご自宅まで伺って見極めを行うらしい。
そんで、「こいつ、アカン」と感じられたら絶対に譲渡しないそう。
ミグノンのホームページの譲渡条件を読んでみても、めっちゃハードルが高い!
むしろ、「お前はペットを飼う資格なんてない! お前はもう死んでいる!」くらい言われているよう。
友森さんにしてみたら、別に日本のペット飼育世帯を増やしたいワケではなく、とにかく殺処分されるような不幸なペットを減らしたい、なんならゼロにしたいという究極でシンプルな目標のみで活動されているから、厳しくて当然なんだろう。
自分たち自身すらままならない我々夫婦にしたら、ペット飼育はやっぱムリだわー。
あと今回は、キョンキョンの愛猫「小雨」の秘話と「あなたに会えてよかった」歌唱、そして鈴木杏ちゃんの朗読「どうして? ~犬を愛するすべての人へ ジム・ウィリス/石黒謙吾」で、観客が号泣の渦に巻き込てしまった。これは泣いてまうやろ~
ワンちゃんネコちゃんは飼ってないし飼う予定もいまのところないし(そもそも覚悟も資格もない)自分たちですが、それでも来年もまた訪れたいと思わせてくれるフェスです。