okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『パワーレンジャー』 感想

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日本のお家芸とも言える「スーパー戦隊モノ」を最新の映像技術で映画化したハリウッド版のスーパー戦隊映画である本作。

 

もともと日本で放映していた『恐竜戦隊ジュウレンジャー』を、特撮シーンはそのまま、ドラマ部分は現地俳優で差し替えたという英語版ローカライズ版。その記念すべき第1作目『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』を映画化したのが本作だそう。


日本ではあまり知られていないけど、アメリカのお子たちには大ヒットしたらしく、関連フィギュアもバカ売れだったそう。そういえば、昔のアーノルド・シュワルツェネッガー作品で、息子のために、クリスマスのプレゼントとして人気で品薄のヒーローのおもちゃを買うコメディ映画があったけど(未見)、パワーレンジャーのおもちゃブームから着想を得て製作されたとのこと。

 

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オリジナルも海外版も未見ながら、ハリウッドが日本のコッテコテなコンテンツをどんな風にリアルな映像にするのか興味津々で観に行くことに。

 

5人のティーンエイジャーが悩みながらも真のスーパーヒーローになるまでのお話。
ちょっとホロっとさせられるシーンもあり。

 

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男女混成の団体ヒーロー、お調子者のアシスタント・ロボット、合体可能な巨大マシン。日本の戦隊モノのお約束をリアルな造型で実写化する、ある意味日本リスペクト作品。

また、サム・ライミ版『スパイダーマン』で、ピーター・パーカーが働く新聞社の秘書役が印象に残っているエリザベス・バンクス。彼女が演じた悪の女王「リタ・レパルサ」が、スタイリッシュながらも「曽我町子さん」っぽいテイストが出ていてよかった。

 

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・・・ただ、やはり戦隊モノをリアルに映像化しても限界があるのか、もしくは脚本がどうしても主要ターゲットが子供向けのため、ありきたりな話に収まってしまったためか、最終的には凡作な印象だった。

 

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なんとなく惜しいというか、脚本次第ではもっと面白い作品になったような気がする。

 

・・・というか、なんでヒーローになりたての人って、思わず洗面台を壊してしまうんだ?

 

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追悼ジョナサン・デミ 『ストップ・メイキング・センス』〈スタンディング強制上映〉 感想

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『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミがメガホンを撮ったライブ映画の名作『ストップ・メイキング・センス』。

2017年4月26日に73歳で亡くなったデミ監督を偲んで、池袋は新文芸坐にて、2日間に渡って『ストップ・メイキング・センス』の追悼上映が行われるという。

1日目は「オール・シッティング上映」(通常の着席上映)で、2日目は拍手・歓声・合唱可能な「スタンディング強制上映」という物騒な企画だが、あえてスタンディング強制上映に参加してみることにした。

 

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トーキング・ヘッズが大好きで、高校時代に『ストップ・メイキング・センス』(もちろんアナログレコード)をダビングしたカセットテープを、それこそテープが擦り切れるほど聴いたものだが、まさか現代の映画館で、しかも強制スタンディングで鑑賞することになろうとは!

それにしてもいくら名作とはいえ、そしていくら東京だからって、スタンディングで『ストップ・メイキング・センス』を観たいという奇特な人間なんているのだろうか?
チケットぴあで事前購入した入場券の整理番号が35番台だったので、少なくとも30人は観客が来るんだろうな。

 

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さて新文芸坐。

池袋駅東口から徒歩5分ほど、アニメイト本店の近く。初めての映画館だが、マルハンが新装した外観はキレイで、館内もキレイだった。

しかし、館内に入って驚いた!

どうせ自分と同年代の40代か50代のオッサンが30人程度しかいないと思っていたら、既に老若男女が入り乱れての大行列!もちろん劇場内も、ほぼ満員状態だった。

なお上映前に、新文芸坐のスタッフの方(花俟良王さんと思われる)の解説があったのだが、「昨夜のオール・シッティング上映では、上映中お客様の手がウズウズしており、正直、昨夜のお客様は可哀相だと思った。この映画を観るならやっぱりスタンディング!」とのことで、こちらのテンションもいや増した。

 

そして上映開始。

1曲目の『サイコ・キラー』からお客さんのテンションはめちゃくちゃ高くて、合唱、歓声、拍手しまくり。あらかじめアルコール注入済みだった自分も、ありえないくらいテンションが上がって、結局ラストまで一度も座ることなく唄い続けた。

おそらく観客の中で一番大声を張り上げて、かつオーバーアクションだったという自覚がある。

結局ラストまで殆どのお客さんが立ちっぱなし、かつ最後までアゲアゲ状態で、エンド・クレジットが終わってもアンコールの拍手をしそうな勢いだった。

 

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それにしても「大声でトーキング・ヘッズの楽曲を思うさま唄う」行為がこれほど気持ちいいとは!10年分くらいのストレスが解消された感じ!

しかし鑑賞後、「もう、声がデカ過ぎて死ぬほど迷惑だった!」と妻に言われた。申し訳なかった。

 

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