okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

発射オーライ!『秘宝館バスツアー』 #別視点ツアー

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あの、別視点ガイドさんと富士急トラベルさんの共同企画である、発射オーライ!『秘宝館バスツアー』に参加させていただいた。

 

 

結論から言うと、とっても濃厚でホントに楽しい1日だった。

 

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集合は池袋駅西口の東京芸術劇場前。

 

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ガイドは別視点の代表である松澤茂信さんと副代表の齋藤洋平さん、そして富士急トラベルの・・・お名前失念しましたスイマセン!
向井理にクリソツだったので「向井さん(仮称)」とさせてください!

 

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座席にはパンフレット、チラシ、そして赤マムシドリンクが!

もうね。もう、「(みなまで言うな)全部わかってる」っていう人たちが創った企画。

 

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このパンフレットなんて、過去に何度も開催された秘宝館バスツアーの使いまわしではなく、この日のツアー専用に作られたもの。ホント凝っている。チカラ入ってる。

 

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通常の日帰りバスツアーにしてはちょっと割高かな?なんて当初は思ったけれど、イヤイヤ!この内容でこの値段だったら、逆に赤字なんじゃね?と心配になるくらいお得な企画!

車中で松澤さんが今回の目的地の概要や、それ以外の珍スポットについても面白おかしく説明してくれる。
これから向かう先の概要と特色、館長の特性まで細かく解説してもらえるので、実際の館内での鑑賞が非常に捗る。
 

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さて、最初の目的地は、栃木県宇都宮市は「性神の館」。
こちらでは大岡館長とその奥様が交互に情熱的な作品解説を行ってくれた後、なぜかビデオ上映会があり、全員で10分程度の古いアダルトビデオを鑑賞する運びになる。

なお、松澤さんの事前レクチャーより、「性神の館」の大岡館長はとても情熱的だが、カメラを向けられるのは好まないとのことだったので、このアドバイスに従って大岡館長の展示物解説の際は鑑賞に専念することにした。

 

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ビデオ上映会は、元アイドルAV女優の五十嵐こずえに怪優・山本竜二が絡む昭和の脱力系AVで、ヘタしたらスクリーンすべてがモザイクになってしまうアレ。
こんなシチュエーションはなかなかない。貴重な経験。

 

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なおこちらの秘宝館の展示品が、3つの施設中で一番興味深い、力の入ったコレクションだと感じた。

 

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大岡館長が日本はおろか海外まで足を運んで集めたと思われる性具など、非常に貴重なお宝だった。

 

昼食は、群馬県太田市の新田乃庄・寒山亭。

 

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巨大な寒山の木像が屹立する広くてきれいな郷土料理屋さん。

 

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こちらの名物はなんと、般若心経が書かれた「おきりこみ」(山梨でいう、ほうとう)で、秘宝館巡りで穢れた体内に、ありがたいお経を取り込むことで清めようという粋なはからいメニューだ。

 

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想像以上にボリュームもあり美味しかった。

 

お次の目的地は群馬県伊香保の「命と性ミュージアム」。

 

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元家具屋さんだったという今井館長が手ずから造形したという独特のオブジェがポップ。

しかし、真面目なコンセプトで建てられたというミュージアム。

 

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こちらの展示物も興味深いモノ多数。

そして特にこちらはグッズ販売にも力を入れており、オリジナル・グッズまで販売している凝りよう。思わずこの「卵(らん)ちゃんと精(せい)くん」を購入してしまった。

 

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また従業員のおねえさんがとても愛想がよくて、(頼んでないのに無理やり)写真を撮ってくれた。

 

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群馬県のゆるキャラである「ぐんまちゃん・緊縛バージョン」も、勝手に真ん中に配置してくれた。

 

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こちらではツアー参加者全員にお土産まで頂けて、帰りは今井館長が自らお見送りまで!

 

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暖かいミュージアムだったよ。

 

最後は本日のメインイベントでもあるご存知「珍宝館」。

 

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何と言ってもこちらのお目当ては誰もが「館長兼まん長のちん子さん」だと思うけど、ちん子さんが登場すると、自然と我々ツアー客全員から拍手が!

 

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それにしても百聞は一見に如かずとはこのことで、ちん子さんのトークは実際に目の当たりにすると本当にお見事で、会場どっかんどっかんの爆笑の渦。
そしてご存知、男性客全員の股間を触っての一言、無事に自分も一言頂けた。
「(彼女もしくは奥さんが)かわいそう!これじゃ(彼女もしくは奥さんは)未亡人クラブに入会確実!」

 

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ちん子さん人気で集客もいいのか、昨年リニューアルされた館内と追加された多くの展示品もお金がかかっていることが伺える。

 

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ただこれらの金満展示品も、ちん子さんのトークライブの前ではどうしても霞んでしまう。

 

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帰路のバス内では楽しいビンゴゲーム。
しかし夫婦2人とも商品を一つもゲットできず残念!

 

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そして東京に到着、打ち上げ会場の、赤羽は「赤羽霊園」へ。


赤羽には変わった飲み屋さんが多くて、ワニダさんのお店など、清野とおるさんの「東京都北区赤羽」で紹介されたお店はいくつか行ったことはあったけど、さすがにこのお店は入れないな、と思っていたので今回はラッキーだった。
こんなイベントでもなければ腰が引けてしまって、なかなか入れないお店だ。

 

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実は前回までの秘宝館バスツアーの打ち上げ会場は新宿のHOOTERS(フーターズ)だったので、最初はそっちのほうが電車一本で帰れるからいいな、と思っていたが、松澤さんによると、HOOTERSだと参加者の席が離れてしまって、あまり一体感がなかったので今回はこちらのお店にしたそうだ。


HOOTERSと赤羽霊園とは、あまりに振れ幅が大きいが、この判断は正解!
マンガの印象よりも思ったより店内は狭かったけど、貸切だったのもありみんなでワイワイ騒げて良かった。


そして、このお店の特徴であるお化けなど「落ちモノ」が落下するタイミングや落下場所が絶妙で、高橋マスターのお客を楽しませるというサービス精神が伺えてとても好感!

 

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久しぶりにマンガを読んでみたんだけど、ここまで絶妙にギミックを操作するまで、何度もトライアンドエラーを繰り返したそうで、高橋マスターの苦労のほどが伺える。
ただ、お店に入った瞬間から唄い放題のカラオケを勧めてくる理由は、たぶんお客さんが酔ってカラオケに興じだしたら、手動で行っている落下ギミックを休めるからじゃないかな?と邪推したりして。


なお、唯一お一人だけスーツ姿、打ち上げ会場でもお酒の注文を受けてくれたりと、最後の最後までお仕事されていた富士急トラベルの「向井さん(仮称)」、本当にお世話になりました。

 

とにかく、代表の松澤さんとも直接お話しできるなど、本当に楽しい打ち上げだった。

今回、別視点ツアーは初めて参加させて頂いたけど、こんなに個性的で楽しいツアーとは思いもよらなかった。

次回も楽しそうなツアーがあったら絶対参加したい。

 

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とりあえず、12月8日の「別視点ナイト」のチケットを予約したので今から楽しみだ。

 

 

 

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松澤さん、齋藤さん、富士急トラベルの「向井さん(仮称)」、そしてバスの運転手さん。楽しい旅をありがとうございました。

 

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死ぬまでに東京でやりたい50のこと

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増補改訂版 東京都北区赤羽 : 1 (アクションコミックス)

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増補改訂版 東京都北区赤羽 : 3 (アクションコミックス)

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増補改訂版 東京都北区赤羽 : 2 (アクションコミックス)

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増補改訂版 東京都北区赤羽 : 4 (アクションコミックス)

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ウヒョッ!東京都北区赤羽 : 1 ウヒョッ! 東京都北区赤羽 (アクションコミックス)

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ウヒョッ!東京都北区赤羽(3) (アクションコミックス)

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ウヒョッ!東京都北区赤羽 : 5 (アクションコミックス)

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カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』読んでみた

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

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分類王で「日本キャンディーズ協会」代表でもある著述家のケンゴ・イシグロ(石黒謙吾氏)なら知っていたが、恥ずかしながら、ノーベル文学賞を受賞した英国作家のカズオ・イシグロについては今まで全然知らなかった。

ということで「ノーベル賞まで取ったんだったら、いっちょ読んでみっかい」ってなって、『わたしを離さないで』(原題:Never Let Me Go)を読んでみた。

 

数冊出版されているカズオ・イシグロ作品からまず本書を選んだのは、タイトルに惹かれたから。なんか日本語にすると、すごく切ない響きを持つ言葉。

 

舞台は1990年代末のイギリス。
「介護人」という仕事をしているキャシーという20代後半の女性が主人公。
「介護人」というからには、老人や障碍者などの介護を主にする医療施設の看護師なんだろうか。
物語は、彼女が一人称で語る、「ヘールシャム」という施設で少女時代を過ごした過去を回想するシーンから始まる。幼いころから特に親しかった、癇癪もちだが優しい少年トミーと、親友で少しこまっしゃくれた少女ルースとの交流が語られる。
語り口調が穏やかでどこか上品であるのと、友人たちとの交流が、一般的な思春期の少年少女の心理や行動に基づかれたきめ細かい描写で表現されているため、「ヘールシャム」というのは、イギリスに実在する全寮制の名門校のことだと思ってしまった。
また、タイトルになった物語に出てくる「Never Let Me Go」という楽曲。
この曲を演奏する「Judy Bridgewater」なるアーティストも、イギリスに実在する古いミュージシャンだと思っていた。だから曲名は知らないけれど聴いてみたら「あー、この曲か」とわかるような往年の名曲かと思い込んでいた。


なので物語中盤まで、「ヘールシャム」時代の友人たちとの交流が、特に大きなエピソードや抑揚もなくゆっくり描かれているため、描写が丁寧で素敵だな、と思いつつも正直、退屈で読むのを止めようかと思ったのも事実。
ただ、徐々にこの物語の特異な設定が明らかにされていき、中盤以降で明かされる本来の設定を知ったときは「えーー!この小説ってこんな話だったのか!」と驚くやらズッコケるやら。


中盤以降は、一気に読み切ってしまった。
ただし設定は非常に特異だけど、ストーリー自体は至って普通で真っ当。起こるべき事が起こり、至るべき結果に至る。決して奇跡は起きない。タイトル通り、切ないストーリー。

・・それにしても不思議な小説だった。
今まであまり読んだことがないというか、淡々と抑揚なくなんでもないような物語を描きながらも、しかし意表を突いた設定という。

他のカズオ・イシグロ作品も是非読んでみたいと思った。次はどれを読もうかな。

 

なお全然知らなかったけど、イギリスでは映画化までされていて、なんとアンドリュー・ガーフィールドやキーラ・ナイトレイというビッグネームが出演していたという。
しかも昨年は日本でも、綾瀬はるか主演でドラマ化もされていたそうだ。日本のドラマはともかく、映画は観てみたい。映像化しても物凄く地味な映画にしかならない気もするが、いったいどんな作品に仕上がっているのか気になるところ。

 

最後に。
そういえば、最近新作が盛り上がっているブレードランナーに少しだけ似たテーマだってことに気付いた。

  

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