okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

ドロヘドロ原画展FINAL ~林田球の世界~ at Gallery AaMo)

 

東京ドームシティのGallery AaMo(ギャラリー アーモ)にて、2022年9月17日(土)~10月16日(日)の期間で開催されている、『ドロヘドロ原画展FINAL ~林田球の世界~』に。

 

 

林田球先生の異色作『ドロヘドロ』と、現在連載中の『大ダーク』(だいだーく)の原画やアート作品が展示されている。

 

 

 

東京芸術大学出身の林田球先生の作品らしく、単なる原画というより、アート作品の展示会という趣。

 

 

『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴先生と同じく林田先生も顔出しNGらしく、取材などではこのマスクを被っているそうだ。

 

 

 

 

 

 

とにかく書き込みが緻密で、巻頭カラーのページなど、書籍になった絵と比べるとその差は歴然。
さすが、東京芸大の美術学部絵画科油画専攻卒!を実感できるので、ぜひ実作品を鑑賞してほしい。

 

 

こちらは↓書籍版(kindle)

 

 

 

こちらは↓書籍版(kindle)

 

 

 

 

お客さんの8割くらいが女性だったのには驚いた。
『ドロヘドロ』は基本的にグロテスクな作風なので、普通に考えると女性向けの作品ではなさそうなんだけど、この作品、登場人物は敵も味方も基本的に根っからの悪人は少ない。内臓ドバドバ作品ながら、どこかほのぼのした味があり、かつファンタジー色も強いので、ファンの性別を問わない作品なのかもしれない。

 

 

threezeroのフィギュアも展示されていたが、やはりアニメ版よりコミック版のほうが渋くていいな・・

 

 

 

 

寄せ書きにもどなたか書いてたけど、ニカイドウの次は能井も出してほしいな。

 

 

実は『ドロヘドロ』は連載当初から読んでいたわけではなく、4年ほど前に初めてkindleの無料版を読んでからその存在を知った。その当時はまだ連載中で完結していなかったが、既に20巻くらい発売されていた。基本的に貧乏性のため全巻大人買いできない性分なので、同じ頃に後追いでファンになった『鬼滅の刃』とともに、毎月1冊づつ購入し、どちらも全巻読み終わったのが今年の8月。

 

 

 

 

 

 

 

 

『鬼滅の刃』はストーリーもシンプルで読みやすかったが、『ドロヘドロ』については登場人物とその所属グループが多いためストーリーが多岐にわたって複雑になっており、毎月1冊づつ読んでも以前のストーリーを忘れてしまう。なので正直、途中から読むのが若干しんどくなったのは事実。実は最後まで読んでも、結局カイマンって誰だったのかイマイチ理解できていなかった・・・
・・・ただ、吾峠呼世晴先生と同じく、林田球先生作品の独特な世界観は唯一無二のものであるのは間違いない。近いうちに全巻一気に通読し直したら、また印象が変わると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物販コーナーでは、アクスタは全て売り切れてた。

 

 

 

 

 

 

アクの強い作品なのに、ファンが多いんだなーと改めて思った。
みんなに愛されている作品なのがのがよくわかる。
お近くのファンの方は是非行ってみるといいです。
(・・というか、日に何度も訪れてるっぽいお客さんもいて、愛されてるなーとしみじみ。)

 

 

 

描くひと 谷口ジロー展 at 世田谷文学館

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故・谷口ジロー先生の貴重な原画が大量に展示されている『描くひと 谷口ジロー展』

 

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コロナ禍もあって世田谷文学館に訪れるのは、実に3年ぶりになるけど
相変わらずロケーションも施設も、静謐で上品でいい感じ。

 

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「静」のイメージである谷口ジロー先生の作品にマッチした場所。

 

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実は谷口ジロー作品は代表作くらいしか読んだことがなく、しかも全て作画のみ作品なのだけど、読んだ作品はどれも、読み応えのある凄いものばかりだった。なので偉大な作家だというのは知っていたが、この展示会で改めて、というか初めて、谷口ジローとはどんな作家でどんな作品を手掛けてきたのか、ダイジェストで知ることができた。

 

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なお本展示会では、ほぼすべてのフロアが撮影OKという太っ腹仕様。

 

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・・というか、書店に行っても谷口ジロー先生の書籍は、なんとなく格調高い装丁の高級品が多くて、手が出にくいというか・・作品数はそんなに多くないと勝手に思ってたんだけど・・
作画だけじゃなくオリジナル作品も含めて、こんなに出してたのか!と・・
てか、どんだけ谷口ジロー先生のことを知らなかったのかよ!と。

 

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展示作品に、柳生十兵衛を主人公とした『柳生秘帖・風の抄』の原画があった。
そういえばさわりだけ読んだ気がするが、谷口ジロー先生の時代劇ってどんな感じだろうと思って、さっそく購入して読んでみた。

 

 

「柳生秘帖」という柳生家の秘伝書をめぐって、柳生十兵衛と、天皇家の忍びである八瀬童子の夜叉麿が戦いを繰り広げるストーリーだが、柳生十兵衛の「無刀取り」や、夜叉麿の両刀の剣を使った特殊な剣法などが、緻密で丁寧な描画で表現されており、それでいてスピーディーな剣劇シーンになっていて、ここまで迫力のあるチャンバラ・シーンを描ける漫画家は少ないのではないだろうか。さすが谷口ジロー先生だけど、多くの作品で時代劇は本作のみらしいので、そういう意味でも貴重な作品だった。

 

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開催期間は 2021年10月16日(土)~2022年2月27日(日)とロングランで、自分のように、これから谷口ジロー作品をちゃんと読み始めてみようという人には最適なガイドになる展示会なので、お近くなら気軽に出向かれてはどうだろうか。

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