okurejeの日記

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『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 感想

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『若草物語』って、小学校の図書室に必ず置いてある児童向け小説だよね、くらいの知識しかなく、そんな古典文学の映画がなんでこなんに話題になっているのか?
気になったので鑑賞してきた。

 

・・というか、原作小説の『若草物語』というタイトルだが、映画原題(原作も)は『Little Women』なのに、昭和初期に付けられたというこの邦題、いかにも古臭い。
現代人なら絶対読む気も観る気もおこらないだろう。

(まぁ、明治時代の邦題『小婦人』も、直訳かよ!ってなるけど)

なので本作の邦題『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、確かに原題とは全く違うけど、「ストーリー・オブ・マイライフ」の部分は、原作者のルイーザ・メイ・オルコットの半自伝的小説であり、当時としては先進的な女性だった主人公四姉妹の次女、ジョー・マーチの生き様を描く感が良く出ている。

 

物語は南北戦争時代のアメリカ、ピューリタンであるマーチ家の四人姉妹が、少女から大人になっていくまでを描いた人間ドラマで、原作では4部作の小説のうち、1作目と2作目までのストーリーを映画化している。

 

映画では、次女のジョー・マーチが少女時代を振り返る設定になっているが時系列がバラバラなので、原作を知らないと少し混乱してしまうかもしれない。
それでも全ての役者が好演し、絵も綺麗で脚本も素晴らしくテンポもいいので、とても観やすい。古典文学の名作を、グレタ・ガーウィグ監督が独特のセンスでスタイリッシュに仕上げた、評判通り素晴らしい作品だと感じた。

 

基本的には敬虔なキリスト教信者の家庭に育った四姉妹なので、明るくてキャピキャピしつつも道徳的でいい子たちなのだが、それでも怒ったり泣いたり羨んだり嫉妬したりと、人間としての生な感情も明け透けに表現してくるので、現代人からみてもすごくリアルに、彼女たちのキャラクターを感じられる。
そもそも大昔の物語で、日本でいえば江戸時代、幕末の頃の人たちのお話が、現代人にも共感できるなんて凄い。ルイーザ・メイ・オルコットすごい。

 

なお試しに、原作の1作目『若草物語』が青空文庫にあったのでkindleで読んでみた。
最初はさわりだけ読むつもりだったのが、文体は古臭いながら、意外とスルスルと最後まで読めてしまった。しかも、映画と同じシーンで泣けてしまったりもした。
こんな大昔の作品なのに、現代にも受け継がれ、読み続けられている理由がわかった。

 

若草物語

若草物語

 

 

ちなみに次女ジョー・マーチのモデルであり原作者のルイーザ・メイ・オルコットだが、主人公のジョー以上に先進的な女性でフェミニスト先駆者であり、生涯独身を通したそうだが、当時の読者と編集者の求めによって、結局ジョーを結婚させたそうだ。
映画でもジョーは生涯独身を貫くのかと思って観ていたら、ラストで恋人と結ばれることになったのでちょっとだけ違和感を感じてしまったが、そういうことだったのか、と合点した。

 

あ、関係ないけど、四姉妹の父親ミスター・マーチを演じたのが、あの人気ドラマ『ブレイキング・バッド』の胡散臭い悪徳弁護士、ソウル・グッドマンを演じたボブ・オデンカークだったので、なんとなく調子のいいパパに見えてしまった。

 

 

また関係ない話だが、ジョー・マーチを演じた主演のシアーシャ・ローナンの作品を観たのは今回が初めてなんだけど、実は2年ほど前から彼女には注目していた。
何度でも言うが、月村了衛(つきむらりょうえ)著の小説『機龍警察』シリーズを映画化するなら、元IRFのテロリスト、ライザ・ラードナー警部役は、是非シアーシャ・ローナンでお願いします!

 

 

若草物語

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若草物語 1&2

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若草物語(2018) (字幕版)

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