okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

吉岡里奈さん個展『カストリ名所十景』 at カストリ書房

 

吉原遊郭にある遊郭専門書店、カストリ書房さんの現店舗が本年7月をもって閉店し、新店舗へ移転されるとのこと。

 

 

そのさよならイベントとして企画された、吉岡里奈さんの個展『カストリ名所十景』 に、最終日の昨日、伺ってきた。

 

 

今回の個展のテーマは、吉岡さんの印象に残った吉原の風景を、浮世絵の「揃物」みたいに複数作品で表現されたもので、全部で十景(プラス1)。

 

 

 

今回の作品は人物よりも風景や建物が主役でもあるためか、背景がとても細かく繊細に描かれている。
そのため、今回はキャンバスではなく紙で描かれたとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

過去の展示作品も。

 

 

 

 

 

 

 

図録の作品解説も楽しい。

 

 

 

 

 

思えばカストリ書房さんに初めて訪れたのは2017年の吉岡里奈さんの個展で、それ以降、何度か伺わせて頂いたが、そもそも吉原という地に訪れたのもその時が初めてで、昨年、旧吉原遊郭の敷地内に初めて入ってみたのも、カストリ書房さんがあったればこそ。
正直、最寄り駅(日比谷線・三ノ輪駅)から徒歩で15分以上かかり、周囲には飲食店も少なく、決して便のいい場所ではないけど、独特の雰囲気があり、ある意味、やって来甲斐のある場所ともいえる。

 

 

店主の渡辺豪さんのブログによると、現店舗の閉店をもって、〝労多くして益少なし〟とも言えるリアル店舗は畳んで、ネット専門に移行されるつもりでもあったようだが、色々と思慮を重ねて、最終的に実店舗にこだわり、移転を決心されたそうだ。
新店舗でもギャラリーを併設されるかわからないけど、できることなら新店舗でも、吉岡里奈さんの個展を企画して頂けたら嬉しい。
その際は改めて、今回個展の『カストリ名所十景』の聖地巡礼をしてみたい!

 

 

 

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