okurejeの日記

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『ドラゴンへの道 4Kリマスター版』 感想

 

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)じゃなくて・・WBLC2023!
ワールド・ブルース・リー・クラシック!なんじゃそら!


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実はブルース・リー作品を劇場で観たことがなく、唯一劇場鑑賞したのは2001年に日本と香港で製作された『Bruce Lee in G.O.D 死亡的遊戯』のみ。世代的にはジャッキー・チェン世代であるため、ブルース・リー作品をオンラインでは観れなかった。

『ドラゴンへの道』は、コミカル要素も多く、ストーリーも吉本新喜劇なみに単純だけどアクション・シーンの凄みはハンパなく、ラストのチャック・ノリスとの死闘シーンは格闘映画史における超絶名シーンでもあり、ブルース・リー作品のなかでもエンタメ色が強いので好き。

なので今回、劇場で観るなら『ドラゴンへの道』!ということでやってきたのだが・・
(もちろん、公開バージョンなど調べることもせず・・)

 

なんだオイ!
リーが英語喋っとるやんけ!

この作品は、香港の田舎から出てきた、腕っぷしは強いが純朴な青年が、慣れない西欧にやってきて英会話に苦労しながらも、西欧人である悪人を叩きのめすという、我々アジア人にとって胸がスカッとするアクション映画である。なのに主人公であるタン・ロン(ブルース・リー)が、敵のボスに英語で啖呵を切ってるのに、なんでボスの手下が通訳してるんだっていう・・
ノラ・ミャオも、話し言葉が英語だと、冷たい印象で可愛くないし。

ということで、せっかく大画面でブルース・リーのアクションを堪能しつつも、イマイチ乗り切れなかった今回の「WBLC2023」の『ドラゴンへの道』。
観終わった後にネットで調べたら、今回のバージョンは「日本初公開時英語版(マイク・レメディオスの主題歌入)」というものらしく、非常に貴重な、世界で唯一のバージョンとのことである。
当時の日本では(1975年)、外国映画(香港映画も含まれる)は英語、という一般認識だったらしく、フツーに英語版を日本公開したそうだが、演出がイマイチな印象だったため、当時の配給会社(東映洋画)が、オープニングとエンディングにマイク・レメディオスが歌う英語主題歌を流してみたり、効果音や音楽を変えてみたり、字幕を変えてみたり(実際には「egg=たまご」と言ってるのに「ぎょうざ」に変えたなど)したそうだ。なので、まさに日本独自のバージョンであり、当時、日本公開版をリアルタイムで熱狂的に鑑賞した世代には、これこそ『ドラゴンへの道』だ!となるそうである。
・・ちょうど、我々ジャッキー・チェン世代が、配給会社の東映によって、オリジナルの日本の主題曲やBGMなどが施された日本初公開版じゃないと、酔拳や蛇拳、笑拳、拳精を鑑賞した気になれないのと同じだと思われる。
ただ我々世代は、広東語バージョンで育ってきたので、『燃えよドラゴン』以外のブルース・リーが英語を話すのは、やっぱり抵抗がある。


・・というか、「おまぃグわぁ~タンロンがぁ?」のセリフがない『ドラゴンへの道』なんて、とても『ドラゴンへの道』とは思えない・・


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・・結局、帰宅してからAmazonプライム・ビデオで、広東語版の『ドラゴンへの道』を観直すハメに・・

 

 

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