okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター』 感想

 

日本公開は1994年2月だったそうで、ことし公開30周年記念とのこと。
公開時に劇場では観ていないが、何年か後にレンタルビデオかレンタルDVDで鑑賞。
確かちょっとエロっちぃ作品だったな・・という記憶はあるが、ストーリーは殆ど覚えてないので、久しぶりに観てみることに。
しかし本作を、シネマート新宿で鑑賞するとは思わなかったな。

 

 

・・なるほどこんなストーリーだったか。
舞台が19世紀ヨーロッパという、女性の地位が総じて低かった時代に、強く意思を貫いた女性を描いた作品ということで、現代ではそれほど珍しくない、女性監督によるジェンダー作品だが、当時としては斬新だったろうと思う。賞もいっぱい取ったし。

 

確かに面白い作品ではあったが、いつくか疑問点も。

主人公のエイダは、なぜ6歳で話すことを止めたのか?
エイダの前の夫とはなぜ別れて、なぜニュージーランドの孤島に住む男と再婚させられたのか?
50歳くらいのオッサン(ハーヴェイ・カイテル)のどこがよかったのか・・?

美術もキレイだしマイケル・ナイマンの音楽もいいのでいいのだが、ここらへんの説明がないためエイダが何を考えてるのか理解できず(それが狙いなのかもだが)、なんかよくわからん話ではあるなーと思ってしまった。
雰囲気か。

 

それにしてもホリー・ハンターは美しかった。
本作はホリー・ハンターのPVだと言ってもいいくらい、ホリー・ハンターがハンターの作品だった。
ジェーン・カンピオン監督は当初、エイダ役はシガニー・ウィーバーをイメージしてたそうだが、いやぁ、シガニー・ウィーバーじゃなくて良かった!
シガニー・ウィーバーだったら、失礼ながらエイダの気品ある美しさの中にある、腹黒さを表現できなかったような気がする。これはホリー・ハンターで大正解!
・・しかし色んな監督がシガニー・ウィーバーに頼りがちだな。


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