okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『モンスターハンター』 感想

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え!?モンスターハンターに、なんで、現代の軍隊が!? なんで、私が東大に!?

 

・・初めて実写化の報に接して誰もが懸念した点であるが、まぁ異世界に飛ばされた現代の軍人がハンターと共闘してモンスターと闘うというのも、アリといえばアリか。

実際にモンハンの雰囲気は出ていて、リオレウスやディアブロスなどお馴染みのモンスターのCGは迫力満点で、これまたお馴染みの大剣や双剣、弓などで少しづつ体力を削りながら、ついに巨大なモンスターを討伐するという、まさにゲームと同じ流れと興奮を味わえる。トニー・ジャーのハンターぶりも堂にに入っていて、少しでもモンハンをプレイした人であれば、ゲームの再限度の高さに驚嘆するだろう。

 

・・ただ、だからと言って映画作品としても優れているワケではなく、ラストに向けても盛り上がりに欠け、「ああ終わったな。」くらいの印象しか残らない凡作ではあった。ロン・パールマンもいきなり英語しゃべれるキャラやってんじゃねぇよ!

 

思えば実写版の1作目『バイオハザード』は、ハリウッドのゲーム映画化作品としては思いの外良く出来た作品で、ゲームとは違うオリジナル・ストーリーながらバイオらしさが十分表現されていて、ポール・W・S・アンダーソン監督、なかなか分かってるジャン!となったものだ。
同監督の『エイリアンVSプレデター』も、観る前は単なるイロモノ映画かと思っていたが、蓋を開けたら人類とプレデターが共闘してエイリアンを討伐するという激熱作品になっていて、こりゃミラ・ジョボも惚れるわ!と納得。
・・しかし、この『バイオハザード』シリーズも回を追うごとに駄作となっていき、4作目以降は目を覆うような酷い出来で、まったく何がどうなったかワケがわからない。とにかく客が入るからクソ作品でもいいから続編を作れ!と言われて惰性で作ったんだろうけど、その腐った性根を入れ替えてモンハンに挑んだのかと思ったら、結局はなんとも中途半端な出来になってしまって残念。

 

そういえば、『バイオハザード: ザ・ファイナル』でミラ・ジョヴォヴィッチのスタンドインだったオリヴィア・ジャクソンさんが、撮影中に安全性が万全でなかったスタントで大怪我を負って左腕切断した事件で、ポール・W・S・アンダーソン監督ら製作陣に対して訴訟を起こした件については、最終的にどう決着が着いたんだろうか。色んな事情はあるだろうが、スタンドインに訴訟を起こされるほど不誠実な対応をしたといった印象が拭えない。そんな観点からも、本作の中途半端さが増幅されたような気がする。

 

やはり自分のなかでの「いいポール・アンダーソン監督」は、ポール・W・S・アンダーソンではなく、『ブギーナイツ』、『マグノリア』のポール・トーマス・アンダーソンだにゃー。

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