okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『君たちはどう生きるか』 感想

 

ジブリには興味がなく、まともに観たのは『となりのトトロ』と『風立ちぬ』ぐらいだろうか。
あとはテレビで流し見した程度で、『となりのトトロ』もテレビでしか観ていない。

わざわざ映画館で鑑賞したのは、唯一『風立ちぬ』のみ。
この作品は実在のモデルはいるが、あくまでフィクションで、若干だがファンタジー要素もある。
主人公は要するにオタクで、妻を愛しているが、仕事・・というか自分が好きなモノへの執着を捨てて家族を優先するようなことはしない。
・・いつの時代でも、オタクという種族は家族生活とは相容れない、というか独りで生きるべき存在であり、そんな『風立ちぬ』の主人公の声を演じたのが、現代日本でも生粋の特撮オタク、庵野秀明カントクその人であり、本来は妻帯してはいけない人で、そして本来はカントクなので声優なんてやってはいけない、めっちゃ演技下手くそなのに、そんな人が『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎を演じているのだ。
そら劇場まで観に行くでしょ。

 

そんな、ある意味めちゃくちゃな作品を作った宮崎駿監督が、その『風立ちぬ』から10年振りにメガホンを取り、しかも昨日、初公開したのに情報はたった1枚のポスターのビジュアルのみという、これまた前代未聞のプロモーションを展開した作品とあっては、いくらジブリ作品に興味が無い自分といえど、スルーすることはできなかった。

ただ、やはりジブリ、というかアニメ全般に興味が無いので、映画館に赴くのも億劫なほどだったのだが・・
観始めてしばらくは、アニメながら、いつものジブリ作品特融の丁寧な描写に見惚れた。
どうやら『風立ちぬ』と同様、先の大戦中の日本が舞台のようである。
人物の細かな動作に付けられた丁寧な効果音が、本当に繊細。これは質の高いドラマを期待できるか?・・

 

しかし、しばらくしたら、人外のキャラクターが出てきた。
人外キャラが出た時点で、ムム??っと身構えてしまったが、こうなると懸念した通り、あとはいつものジブリである。宮崎駿翁に、「もう昭和でも平成でもないんだよ?令和だよ?」って言ってあげたくなったが後の祭り。

・・・そして、中盤くらいに「こだま」みたいなキャラクターが出た時点で、もう自分自身の鑑賞姿勢に、「閉店ガラガラ! ワォ!!」という掛け声とともにシャッターが降りてしまった。

 

 

・・もう、鑑賞するのも苦痛になって、目をつぶって寝ようと思った。
なんで今更、こんな厨二のような時代遅れのアニメを金払って観なきゃいけないかと思うと、とても目を開けて作品鑑賞する気にならない。かと言って、すぐに寝れるかというと難しいのだが・・
・・ウトウトしかけた際に、オクサンに肘打ちされ起こされてしまった。

鑑賞後に聞いたら、イビキをかいて寝始めたので、周りに迷惑なので起こしたということだった。
長いこと多くの映画を観てきたけど、自分の意志でこれ以上観たくない、寝ようと思った映画は、今回が初めてだったかも。兎にも角にもクソ映画!

 

 

こんなことなら、『マッド・ハイジ』を観に行けばよかったよ!

 

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