okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『インセプション』IMAX版 感想

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コロナ禍で新作映画が少ないため、各映画館では過去人気作のリバイバル上映を行なっているが、邦画で圧倒的に多いのはジブリ作品で、洋画ではクリストファー・ノーラン監督作がダントツではないだろうか。

これまでIMAXと4D上映のノーラン監督作品では『ダンケルク』、『ダークナイト』が上映されていたが、現在は2010年公開作『インセプション』を上映中だったので、TOHOシネマズ日比谷にてIMAX版を鑑賞してきた。(本当は歌舞伎町に行きたかったが、コロナ感染を恐れてまたもスルー‥)

 

なお『インセプション』だが、実は過去に1度も観たことがなかった。理由は、主演がディカプリオってのがミーハー映画っぽくて嫌だったのと、何より世界のケン・ワタナベが共演というのも気に食わなかったから。。そう、完全に偏見!

‥しかし、食わず嫌いだった。初鑑賞だが、とても楽しめてしまった。

 

ターゲットの夢の中に侵入して機密情報を盗み出したり潜在意識を操作したりといったプロットは、古くはジェニファー・ロペス主演の『ザ・セル』や、日本の小説では夢枕獏のサイコダイバー・シリーズなどを思い出す。またヴァーチャルな舞台でスリリングなアクションを繰り広げる作品と言えば『マトリックス』シリーズが代表的だが、本作も相手の夢に侵入するための準備作業や、侵入後の世界を緻密に丁寧に描いており、かつアクションも派手でテンポも良いので、飽きずに観賞することが出来た。

特に本作で最も感銘を受けたのは、ターゲットの騙し方だ。

気づかれずに拉致、睡眠させてターゲットの夢の中に侵入するという完全な犯罪行為なのだが、最後にはターゲット自身の魂と精神を救済し、人間的に成長させるという欺き方でインセプション(植え付け)を行うという、騙す方も騙された方もすべて「三方よし」なエンディングになっていて、観ていてとても気持ちがいい。

さすがクリストファー・ノーラン監督、お上手。未だに人気の衰えない作品である意味がよくわかった。

 

しかし主演のレオナルド・ディカプリオとエレン・ペイジ以外の主要キャストが殆どダークナイト・シリーズの出演者なのがスゴい。ノーラン監督、彼らに頼り過ぎ。

またケン・ワタナベだが、正直、演技が大きくて好きではない役者さんではあるが、やはりハリウッド映画で他の外国人と並んでも見劣りせず映える日本人俳優は、今のところ、大柄で顔の濃いケン・ワタナベしか思いつかないな‥

‥しょうがない。ハリウッド版ゴジラとかは絶対見る気がしないが、ノーラン監督作のケン・ワタナベだけは我慢して観てやるか‥(完全に上から)

 

インセプション (字幕版)

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インセプション [Blu-ray]

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